ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

ざんねんな運転【都市部での運転】

 今日も交通事故が起きています。なぜ交通事故が起きるのでしょうか?それは人が運転するからです。運転免許を持つ人は、適性試験(視力、聴力、身体の状態等)・運転の試験(70点以上)・学科試験(90点以上)全てに合格している人です。これほどレベルが高い試験にも関わらず最悪、しに至る(至らしめる)ことになってしまいます。今回は都市部での運転を学んでいきましょう。

【異常な速度】

 都市部を運転する自動車はまず、速度が高い(速い)です。公共のバスなども平気で規制速度や法定速度を越えて走行しています。それだけ道路の状態が良いとも言えますが……。特に首都高速は規制速度は60km/hにもかかわらず、80km/hや100km/hで走行しているドライバーさんもいらっしゃいます。なので、私は運転を生業としているプロドライバーなので、いつか衝突や追突をされるのではないかと常に警戒しています。また、緑ナンバーや黒ナンバーの事業自動車で運転されていて、自社の看板を背負っているにも関わらず、殺人級のスピードで走行している運転者もいます。あれでは自分で自分の首を絞めているようなものです。先日も高速道路を利用する際に、私が分岐を間違えてしまい料金所を通過後、大型トラックの前を左へ進路変更した際、それが気に障ったのか本線に出るまでのランプウェイをしばらく煽ってくるではありませんか。すぐさま写真を取り、ナンバーと会社名を控えました。その後その会社へクレームの電話。事実とナンバーを報告したあと、二度としないようにドライバーに注意してほしいとお願いしました。

 速度が高くなればなるほど、ぶつかったときの衝撃力、制動距離は大きく(長く)なります。速度が2倍になれば、2乗に比例して大きくなるので、4倍になってしまいます。例えば速度が10倍になれば100倍になります。ですから、あの重い鉄の塊が宙を舞うような事故、数台絡んだ玉突き事故などに発展してしまうのです。どれほどのドライバーがこれを理解して運転しているのか、それとも自分だけは大丈夫だと思っているのか、毎日神経をすり減らしています。

【すり抜け】

 都市部ではバイクのすり抜けが当たり前のように行われています。法律ではグレーな部分です。いちいち警察は取り締まりません。危険な行為なので今すぐ辞めて欲しいですし、一部の悪質なバイク乗りによって、全てのライダーが邪魔者扱いされてしまうのはとても残念です。ちなみに、黄色の車線を跨(また)いだり、進路を変えることは違反になります。また接触した場合、安全運転義務違反にも該当します。しかしながら、それを許してしまう、四輪ドライバーもいらっしゃいます。左寄りを走行していないのです。左折するときも左端に寄らないでわざわざすり抜けバイクのために、左を空けて曲がろうとしています。運転者のテクニックが不足しているのか、自覚が足りないのか不明ですが、いつの間にかすり抜けバイクを甘やかしているのです。直進する場合でも本来は左に寄って、対向車とのすれ違いを安全にするとか、緊急自動車が来た場合にすぐ対応できるようにしなくてはならないのです。

急がば回れ

 都市部では、満員電車や渋滞が日常で、人と人の距離が近いからなのか、運転の場面においても、前車との車間距離が適切ではありません。また、狭い道路においても減速しないでそのままの速度で向かってきます。また、駐停車車両が相手側にあっても相手車両は譲らず、向かってきます。本来は障害物のある方が道を譲って欲しいところなのですが。きっと大きな事故を起こしでもしないと気づかないのかもしれませんね。

【防衛運転(法)】

 都市部では特に自分の身を守る運転(防衛運転)が大切です。交通事故を起こすと命と時間とお金を失います。結局、たくさんのルールよりも最後は道路を利用する人の思いやりとゆずり合いが必要です。交通事故から身をまもる、遠ざかる行動を身につけましょう。例えば、

・歩道では車に背を向けない(ひったくりの被害にも合いにくい)。

・自転車通行可の歩道で自転車を走らせるときは車道寄りを通行する(万が一、歩行者とぶつかった際に損害賠償が減額できるかもしれません)。

・危険を感じたら、ブレーキを構える(停止距離を短くできます)。

・体調が良くないときは運転しない(運転中に気を失い、交通事故を起こすケースも)。

・適切な車間距離を空ける(追突事故はもちろんのこと、追突される事故も減らせます)。

以上、まだまだたくさんの方法があります。本来運転は楽しいものです。「他人のふり見て我がふり直せ」ということわざがあります。他人は自分の鏡です。良くない運転行動につられてしまわないように、安全意識を高めて道路を利用したいものです。