ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

本免学科試験対策11【有料級】「自動車の保守管理」

Ⅰ 自動車各部の保守と手入れ

 自動車走行にあたって、日常点検はもちろんのことですが、外観を含めて手入れが必要です。

1 四輪車の点検

 ① バッテリー(蓄電池)

  バッテリーは自動車の電気装置の電源です。次のような点に注意しないと、電気容量が低下し、エンジンがかからなくなってしまいます。

  ・電解液は、極板が露出しないように、規定量を保つことが大切です。

  ・電解液が減っていたら、蒸留水(補充液)を補充します。井戸水や水道水を使用してはいけません。

  ・ターミナル(端子)の締め付けは、確実に行いターミナルや配線の接続部が白く汚れた場合は、温水で掃除しグリースなどを塗っておきましょう。

  ・寒冷期にはバッテリーの容量低下(バッテリー上がり)を起こしやすいので、完全充電状態を保ち、かつ始動操作に注意しましょう。

  ◯ バッテリーについての注意点

   ・電解液希硫酸または希硫酸が入っている補充液は身体や衣服につけないようにしましょう。

  ◯ バッテリーが上がってしまった場合

   ・故障車と他の車(救援車)をブースターケーブルでつなぎエンジンを始動させる方法があります。

   ①故障車のプラス電極(赤色)と②救援車のプラス電極(赤色)を赤色のコードでつなぐ③救援車のマイナス電極(黒色)と④故障車のエンジンブロックを黒コードで接続する。⑤救援車のエンジンを先に始動させ、次に故障車のエンジンを始動させる。接続方法と順番は間違えないようにしてください。外す順番はつなぐ順番と逆になります。

 

 ② ワイパー及びウィンドウ・ウォッシャ液

  ワイパーは、降雨または降雪時に、前方または後方ウィンドウをきれいにして、視野を確保するものです。

  次の点に注意して点検し、不良の場合は修理しましょう。

  ・ワイパー・ブレードがウィンドウに平均にムラなく当たっているか確かめます。

  ・ウィンドウ・ウォッシャ液の量は十分か、適当な位置に噴射されるか確かめます。走行中、ウィンドウに飛んだ汚水または泥によって視界が悪くなるので、ウィンドウ・ウォッシャ液をウィンドウに吹き付け、ワイパーで取り除きましょう。

 ③ ライト等

  日常点検で点灯することが確認されても、ライトの照射方向を正しく調整しておかなければなりません。またライトなどのレンズはきれいに手入れしておかなければなりません。

 ④ ウィンドウガラス

  ウィンドウガラスは、常に良好な視界が得られるようにしておかなければなりません。前面ガラスなどにマスコット類をぶら下げたり、必要なシールを貼ったり、後部の窓にカーテンを取り付けたりしてはいけません。 

2 二輪車の点検

 点検に当たっては次の事柄を確かめましょう。

 ① ブレーキのあそびや効きは十分か。

 ② 車輪にガタやゆがみはないか。

 ③ タイヤの空気圧は適正か。

 ④ チェーンが緩みすぎていたり、張りすぎていたりしないか。(チェーンの中央部を指で押してみて、指ひと関節分くらいの余裕が必要)及び注油がされているか。

 ⑤ ハンドルにガタつきはないか、重くはないか。

 ⑥ 灯火は正常に点灯するか。

 ⑦ バックミラーはよく調整されているか。

 ⑧ マフラーは完全に取り付けられているか、破損していないか。

Ⅱ 携行品、工具などの点検および使用法

1 携行品

 自動車には、非常信号用具として発煙筒赤色懐中電灯などを備えていなければなりません。

 またこれらのほか赤色旗、救急箱など非常の場合に必要な用具や、故障で長時間駐車する場合の危険防止の用具として、停止表示器材(停止表示灯または停止表示板)を備えておきましょう。

 冬季には降雪に備えて、タイヤチェーン、スコップ、砂袋などの備え付けも必要です。なお、消火器の備え付けを義務付けられている車両もあります。

2 携帯工具の点検と使用法

 自動車には付属品として、スペアタイヤを始めジャッキや軽微な故障修理するための工具を備え付けていなければなりません。

 必要なときにいつでも使えるように点検し、その使用方法を覚えておきましょう。主な工具類と使用方法は以下の通りです。

 ① ドライバー(ネジを緩めたり、締めたりするために使用します。プラス型とマイナス型があります。)

 ② プラグレンチ(点火プラグの脱着に使います。)

 ③ スパナ(ボルトやナットを締めたり、緩めたりするために使用します。ボルトやナットのサイズによって適宜使い分けをします。)

 ④ モンキースパナ(ボルトやナットを締めたり、緩めたりするために使用します。口径をネジで加減できるので、数多くのスパナの役目をします。)

 ⑤ プライヤ(スパナを使用するまでに至らないものを緩めたり、締めたりするために使用します。口の大きさが2段になっており、用途によって使い分けます。また針金などを曲げたり、切ったりします。)

 ⑥ ハブナットレンチ(車輪を外したり、取り付けるために使用します。一端はホイールキャップの取り外しができるようになっています。)

 ⑦ ジャッキ(タイヤやタイヤチェーンを取り付けたり外したりするときに、タイヤが地面から浮くまで持ち上げるために使用します。)

 ⑧ 輪止め(タイヤ交換やタイヤチェーン装着時などに車が動き出さないようにするために使用します。)

Ⅲ タイヤの交換方法等

1 タイヤの交換要領

 パンクしてタイヤ交換作業に取りかかかるときは、平らな堅い路面で、しかも交通障害にならない安全な場所を選びます。また、夜間はなるべく明るい場所で、他の自動車から確認できるよう駐車灯または非常点滅表示灯を点灯して作業するのが安全です。

 作業は次の要領で行います。

 ① 駐車ブレーキをして、ギアはローかバック(AT車ならPレンジ)に入れておきます。また、対角線の車輪に輪止めをします。

 ② トランクから、ジャッキ、スペアタイヤ、工具、停止表示器材(停止表示板または停止表示灯)を取り出します。

 ③ ホイールキャップのついている車は、ナットハブレンチの一方で外し、ナットを緩めます。このときまだジャッキアップしません。

 ④ 定められた位置(ジャッキアップポイント)にジャッキを当てて、タイヤが地面から少し浮くまで上げます。

 ⑤ ナットを全部取り外します。

 ⑥ タイヤを交換します。

 ⑦ 仮締めをします。ナットを取り付ける際は、向きに注意します。

 ⑧ ジャッキを下ろしタイヤが接地したら、ハブナットレンチで対角線上にナットを締めていきます。均等な強さで締めます。

 ⑨ ホイールキャップを取り付ける際も向きや角度に気をつけて、はずれないように注意します。

 ⑩ 工具類やタイヤを確認します。もう一度、ナットが確実に閉まっているか確認します。

 

2 タイヤチェーンや防滑タイヤ

 積雪や凍結している道路において自動車を運転するときは、タイヤチェーンまたは防滑タイヤ(スノータイヤ、スタッドレスタイヤ等)を用いて、滑り止めの処置を講じなければなりません。

 タイヤチェーンは駆動輪(エンジンの力で回転するタイヤ)に取り付けます。前輪駆動車(FF車)は前輪に、後輪駆動車(FR車)は後輪に取り付けます。

 スノータイヤはタイヤのトレッド部(接地面)の溝を深くし、突起をつくったり、またスタッドレスタイヤ、特殊配合ゴムを使って凍結路面に対する粘着性を強め、雪道や凍結している道路における発進や制動が、円滑に容易にできるようにしたものです。

3 タイヤチェーンの装着要領

 ① 駆動輪側をジャッキアップをします。

 ② タイヤチェーンをかけます。このとき、チェーンの表裏に注意します。コネクタの爪がタイヤを傷つけないように外側にかけます。

 ③ 車体側のフックを留めます。外側のフックを留めたあと、チェーンバンドを装着します。このときもバンドの爪が外側に向くようにします。

 ④ ジャッキから下ろし、反対側のタイヤも同様にします。

 ⑤ 走行したときにタイヤチェーンがたるみ過ぎているようなら、装着し直します。

 なお、ジャッキアップしない方法もあります。

Ⅳ 日常点検の方法

1 日常点検の必要性

  日常点検は、自動車の使用者や自動車を運行しようとする者が、日ごろ自動車を使用していくなかで、自分自身の責任において行う点検です。自動車の使用者は、自動車の走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に、この点検を行わなければなりません。

  なお、タクシーやハイヤーなどの事業用自動車などを運行しようとする者は、1日1回、運行する前にこの点検を行わなければなりません。

2 点検箇所と点検方法

 ① ブレーキペダル(ふみしろ、きき)

 【四輪車の場合】・・・ペダルをいっぱいに踏み込んだとき、床板とのすき間(踏み残りしろ)や踏みごたえが適当であるか点検します。なお、床板とのすき間が少なくなっているときや、踏みごたえが柔らかく感じるときは、ブレーキ液の液漏れ、空気の混入によるブレーキのきき不良のおそれがあります。

  【二輪車の場合】・・・(後輪)ブレーキペダルや(前輪)ブレーキレバーあそびや踏み(引き)ごたえが適当であるかを点検します。なお、ペダルを踏んだときに、踏みごたえが柔らかく感じるときは、ブレーキ液の液漏れ、空気の混入によるブレーキのきき不良のおそれがあります。

 ② 駐車ブレーキ(パーキングレバーまたはペダル)

  引きしろ(踏みしろ)・・・レバーをいっぱいに引いたとき(ペダルをいっぱいに踏み込んだとき)に引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしないかを点検します。

 ③ エンジン(原動機)

  かかり具合、異音・・・エンジンが速やかに始動し、スムーズに回転するか点検します。また、エンジンが始動時及びアイドリング状態で、異音がないかを点検します。

  低速、加速の状態・・・エンジンを暖気させた状態で、アイドリング時の回転がスムーズに続くかを点検します。エンジンを徐々に加速したとき、アクセルペダルに引っかかりがないか、またエンスト、ノッキングを起こすことなくスムーズに回転するかを走行するなどして点検します。

 ④ ウィンドウ・ウォッシャー

  噴射状態・・・ウィンドウ・ウォッシャ液の状態噴射の向き及び高さが適当かを点検します。

 ⑤ ワイパー

  ふき取りの状態・・・ワイパーを作動させ、低速及び高速の作動が不良でないかを点検します。きれいに拭き取れるかを点検します。

 ⑥ 空気圧力計(排気ブレーキ装着車)

  空気圧力の上がり具合・・・エンジンをかけて、空気圧力の上がり具合が極端に遅くないかを点検します。また、空気圧力が空気圧力計の標示に示された範囲内になるかを点検します。

 ⑦ ブレーキバルブ(排気ブレーキ装着車)

  排気音・・・ブレーキペダルを踏み込んで放した場合に、ブレーキバルブからの排気音が正常であるかを点検します。

 ⑧ ウィンドウ・ウォッシャタンク

  液量・・・ウィンドウ・ウォッシャ液の量が適当かを点検します。

 ⑨ ブレーキオイルのリザーバ・タンク

  液量・・・リザーバ・タンクの液量が規定の範囲内にあるかを点検します。

 ⑩ バッテリー(蓄電池)

  液量・・・バッテリー各槽の液量が規定の範囲内にあるかを車両を揺らすなどして点検します。

 ⑪ ラジエータなどの冷却装置

  水量・・・リザーバ・タンク内の冷却水の量が規定の範囲内かを点検します。なお、冷却水の量が著しく減少しているときは、ラジエータラジエータホースなどからの水漏れのおそれがあります。

 ⑫ 潤滑装置

  エンジンオイルの量・・・オイルの量がオイル・レベルゲージ(油量計)で示された範囲内にあるかを点検します。なお、2サイクルエンジンの場合、タンク内のオイルの量が十分であるかを点検します。

 ⑬ ファンベルト

  張り具合、損傷・・・ベルトの中央部を手で押し、ベルトが少したわむ程度であるかを点検します。ベルトに損傷がないかを点検します。

 ⑭ 灯火装置、方向指示器

  点灯、点滅具合、汚れ、損傷・・・エンジンスイッチを入れ、前照灯、制動灯などの灯火装置の点灯具合や方向指示器の点滅具合が不良でないかを点検します。レンズなどに汚れや損傷がないかを点検します。

 ⑮ タイヤ

  空気圧・・・タイヤの接地部のたわみの状態により、空気圧が不足していないかを点検します(タイヤの適正な空気圧は、車によって異なります。取扱説明書になどに表示があるので参考にして、エアゲージ等を使用し調整しましょう)。

  取り付けの状態・・・ディスク・ホイールの取付の状態を目視する(ホイール・ナットの脱落、ホイール・ボルトの折損などの以上はないか、ホイール・ボルト付近にサビ汁が出た痕跡はないか、ホイール・ナットから突出しているホイール・ボルトの長さに不ぞろいはないか)。ディスク・ホイールの取り付け状態について、ホイール・ナットの緩みなどがないかを点検ハンマなどを使用して点検します。

  亀裂、損傷・・・タイヤの全周に著しい亀裂や損傷がないかを点検します。また、タイヤの全周に渡り、くぎ、石などの異物が刺さったり、噛み込んでいないかを点検します。

  異常な摩耗・・・タイヤの接地面に、極端にすり減っている箇所がないかを点検します。

  溝の深さ・・・溝の深さが十分であるかをウェア・インジケータ(スリップサイン)などにより点検します。

 ⑯ エア・タンク

  エア・タンク内のたまり水・・・ドレンコックを開いて、タンクに水がたまっていないかを点検します(エア・ブレーキ装着車)。

3 高速走行前の点検

 高速走行をすると、低速走行中では予想できないような故障が発生することがあります。また、高速走行中は、小さな故障も大事故に結びつくので、念入りな点検が必要です。特に高速道路では、燃料、冷却水、エンジンオイルの不足により停止することのないよう注意するとともに、停止表示器材の準備も必要です。

 

仮免学科試験対策「運転者の心得」【有料級】

Ⅰ 運転者の心得

1 くるま社会人としてのモラルと責任

 車を運転するなら、正しい運転技術(第1種運転免許なら70%以上)、交通ルール(学科試験は90%以上)、正しいマナーも身につけることも必要です。「ゆずり合い」や「思いやり」こそが交通事故をなくす最重要ポイントだということを忘れずに。

 ① ゆずり合いと思いやり

  交通ルールがあっても最後は思いやりです。他人を思いやることは難しいかもしれませんが、「あの人も家に帰れば誰かの家族」と思えばそれだけで思いやりにつながるのではないでしょうか。

 ② 他人に迷惑をかけない運転

  他人は自分を映す鏡です。他人に迷惑をかけると、あとから自分に返ってきます。世の中には病気で苦しんでいる人や夜眠れない人、音に敏感な人など様々な人がいらっしゃいます。騒音や排ガスをできるだけ出さない運転を心がけましょう。

 ③ 同乗者の安全確保

  運転者には同乗者の安全に対する責任も義務付けられています。例えば同乗者がドアを開けたら、自転車とぶつかてしまった、となれば責任を問われます。同乗者が降りる際には「開ける前に後ろを見てね」など、注意をうながす必要があります。

 ④ チャイルドシートの使用

  自動車に幼児(6歳未満)を乗せるときは、その幼児の体格に合ったチャイルドシートを使用しなければなりません(義務)。(6歳以上が使用するジュニアシートというのもあるが、そちらは任意)

 ⑤ 交通違反(事故)と責任

  交通違反や事故を起こした場合には、次の3つの責任を負わなければなりません。

  刑事上の責任(懲役・禁固・罰金など)

  行政上の責任(免許の取り消し・停止など)

  民事上の責任(損害賠償)

 ⑥ 保険などの平素(普段から)の準備

  保険には強制保険(必ず入らなければならない保険)と任意保険(入っても入らなくても良い保険)があります。高額な損害賠償に備えてできるだけ、任意保険にも加入しましょう。

2 酒気帯び運転の禁止

 酒を飲ん(一滴でもダメ)で運転してはいけません。次のような運転(飲酒運転ほう助)も禁止です。

 ① 酒を飲んでいる人で、これから運転する人に車を貸すこと

 ② これから運転をする可能性のある人にお酒を出したり、飲酒をすすめること

 ③ 車の運転者が酒を飲んでいることを知りながら、自分を送るように要求したり、依頼したりして、その車に同乗すること

3 交通法令の遵守(従うこと、守ること)

 道路交通法の目的(学科試験の問題を解くときに以下に当てはまれば正しい、そうでなければ誤りとなる)

 ① 道路における危険を防止する

 ② 道路における交通の安全を図る(実現をくわだてる)

 ③ 道路における交通の円滑を(うまく滞りないように)図る

 ④ 道路の交通によって起きる障害(交通公害)の防止を図る

 

4 運転に必要な準備

 ① 車を運転するときは、あらかじめ(前もって)目的地までの距離や所要時間などを地図で確認しておきます(少なくとも2時間に1回は休憩を取りましょう)

 ② 疲労、病気、心配事があるときは運転を控えましょう(危険を認知するのに時間がかかります)

 ③ 過労のときや麻薬、覚醒剤、シンナー等の影響を受けているときは運転してはいけません。また睡眠作用のあるかぜ薬、鎮痛剤などを飲んだときも運転を控えましょう。

 ④ 4輪車の場合、運転に適した(操作に支障のない)服装をしましょう。下駄やハイヒールなどを履いて運転してはいけません(ブレーキ操作に支障が出る)。

   2輪車を運転する場合は、乗車用ヘルメット(PSマーク、JISマークまたはSマークの付いたもの)を着用。服装は身体の露出を少なくし、運転者の目に付きやすいもの(明るく・目立つ。色付き)を着る。夜間は反射材を活用する。

 ⑤ 自動車や原動機付自転車を運転しようとするときは、運転しようとする車に応じた運転免許証を携帯しなければなりません(免許証不携帯となり違反となります)。

 ⑥ 自動車は有効な自動車検査証(車検証)

 ⑦ 自動車や原動機付自転車有効な自動車損害賠償責任保険自賠責)や責任共済証明書を(車内に)備え付けておくこと(コピーは不可)。

 ⑧ 発煙筒や赤色懐中電灯などの非常信号用具や高速道路を利用するときは、停止表示器材(停止表示板、停止表示灯)を備え付けておくこと。

 ⑨ 運転中に携帯電話(スマートフォンを含む)を使用したり、カーナビゲーション装置に表示された画像を注視して(2秒以上見つめて)はいけません。しかし、ハンズフリー(手に持たずに通話できる装置)や傷病者の救護、公共性のある安全の維持等やむを得ない(どうしようもない)場合を除きます。

 ⑩ 2輪車を選ぶときは、自分の体格に合ったものを選ぶようにしましょう

  ・平地でセンタースタンド(駐車用)を楽に立てられること

  ・またがったとき、両足のつま先が地面に届く(バイクの重量は200キログラム以上のものもある)

  ・8の字に押して歩くこと(とりまわし)ができる(動かなくなった場合を想定)

  ・体力に自身があってもいきなり大型の2輪車に乗るのは危険。最初は小型のものからはじめて熟練度に応じて大きさを選ぶ(そのほうが上達が早い)

Ⅱ 認知・判断・操作

 自動車を運転するときは、次々と変化する交通の状況をすばやく認知し(見て・聞いて)、適切な判断をし(考え)て、操作(行動)することが大切です。交通事故原因の半数が認知ミスによるものです。

仮免学科試験対策「標識・標示などに従うこと」【有料級】

 標識や標示は数が多く、すべてを覚えるのは困難だが、覚えなくてはならない。なぜなら学科試験では必ず(100%)出題されるからだ。しかしながら、覚えるコツがあるので問題はない!理由は日本に来ている外国人が見ても理解できるデザインになっているからだ。反対に日本人が外国で運転しても解るデザインになっているということ。

【規制標識】・・・特定の交通を禁止または指定。(出題率高い※筆者調べ)

赤もしくは青色。形は◯が多く、出題率が高い。

1 赤色の理由は目立つ色、血液の色。本能的に見てしまう色なのだ。だから、世界的企業のコーポレートカラーも赤が多い(コ◯・コーラ、◯クドナルドなど)のはそのためである。「見てくれないと血を見るよ」くらいのつもりで覚えたいですね。

2 青色で規制を表しているものも存在する。例えば「指定方向外進行禁止」は青い丸の中にいろいろな方向の矢印で示されているものである。青色には海の色、空の色、地球の色ということから、平和を象徴している色でもある。そこから「可能・できる」という意味が含まれている。つまり「矢印の方向に進むことができる」=「矢印の方向外は進行できない(禁止)」となる。

3 デザインから見る規制は、バツをデザインしたもの、例えば「通行止め」(歩行者も通行できない強い禁止を表している)。No!を表すNをデザインしたもの、例えば車両通行止め(特定の自動車だけが通行禁止)。◯の形は「〜できる(それ以外は禁止)という意味」例えば最高速度の標識、時速30キロまで出すことができる(時速30キロを超えるのは禁止)。「−(バー)」のデザインは車両進入禁止。一方通行とセットの標識で、歩行者は進入できる。▽の形は「(あなたが)ゆずりなさい」という意味で、「一時停止」と「徐行」の2つである。つまり、一時停止してあるいは徐行して道を譲りなさいという意味になる。ちなみに、道路標示の▽は「前方優先道路」である。

 

警戒標識】・・・道路上の危険や注意を運転者に前もって知らせる(出題率高い)

黃と黒。形はすべて逆三角形。

1 黄と黒のカラーリングは国際規格により、危険な場所を表している。本能的に危険を感じてしまう色を採用。例えばトラ、スズメバチ、毒ヘビなどを連想させる。

2 形はすべてひし形となっている、ひし形には「注意」という意味が込められていて、道路標示のひし形は「横断歩道または自転車横断帯あり」である。この標示は信号機の無い横断歩道または自転車横断帯に設けられていて、ドライバーから見て1つ目のひし形の標示は横断歩道または自転車横断帯まであと50メートル、2つ目のひし形はあと30メートルを表している。ので、横断する歩行者や自転車がいないか前もって確認しておく必要がある。

指示標識】・・・特定の交通方法ができる。場所の指示。(出題率低い)

全て青。形は四角が多いが台形の形もある。

1 青色には「〜できる、〜可能」という意味が含まれている。

2 台形の形には「横切る」という意味が込められていて、「横断歩道」と「自転車横断帯」または2種類を組み合わせたものがある。

【案内標識】・・・地点、方向、距離、名称を示す。

1 青と緑。形はほとんど四角。

2 青色は「一般道路用」、緑は「高速自動車国道」や「自動車専用道路」で使用される。最近は緑に紫で「ETC関連」を追加してもよいのかもしれない。

 

【補助標識】

本標識の下に取り付けられることが多い。規制の始まりや終わり、理由や時間、場所、車の種類などを示す。特に青色の「e」を斜めにしたような補助標識は出題率が高い。覚え方は「end」のeと覚えよう。

【道路標示】

道路上に示された線、記号、文字のことをいい規制標示と指示標示の2種類。

1 規制標示は黄色。特定の交通の「禁止」や「指定」を表している

道路標示(線)が黄色の時は基本的に、はみ出したり、入ったりしてはいけません。

2 指示標示は白。特定の交通が「できる」、場所を表す。踏んだり、はみ出したりしても良いです。しかしながら、中央線(センターライン)が白の実線の場合は、はみ出して追い越すことを禁止しています(はみ出さなければ追い越すことができます)。

 以上、日本は標識・標示主義なので全て覚えておきましょう。路上教習に出る前に知っておけば安心ですよね。もし、歩いていて或いは自転車に乗っていて知らない標識があれば、ネットでサクッと調べましょう。ちなみに、今回学んだ標識、標示は世界で統一される日が来るかもしれません。今の所、アメリカ方式とヨーロッパ方式があるようです。日本はドイツの憲法を参考にしたので、ヨーロッパ方式です。このヨーロッパ方式は、形やデザインで運転者に知らせるやり方です。上述のように、◯はOK、▽はゆずりなさい、ひし形は注意、というように。こうすれば国境挟んで運転する外国人にも伝わるというメリットがありますね。一方でアメリカ方式は、文章(英語)で伝えるという目的があります。そうすれば誤解を与えず、確実に運転者に知らせることができます。

 

仮免学科試験対策「安全の確認と合図、警音器の使用」【有料級】

Ⅰ 安全確認の方法

1 安全確認、ドアの開閉方法

 ① 乗り降りするときは、周囲の状況、特に後方からの車の有無(有り無し)を確かめ、交通量の多いところでは左側のドアから乗り降りしましょう。

 ② 乗ってからドアを閉めるときは、少し手前で1度止め(半ドア防止やケガ防止)、力を入れて閉めます。降りるときは目(目視)で確認し、ドアを少し開けて1度止め(後方の車への合図を送って)、さらに安全を確認してから降りましょう。

 ③ 同乗者がドアを開けるときや、車から降りるときも運転者は後方の安全を確認しなければなりません(運転者が責任を問われます)。

2 発進前に車の前後、左右及び車の下の安全確認(乗車前に車を1周し、車がぶつけられていないか、タイヤがパンクしていないかなどを確かめると一石二鳥です)

3 合図及び、安全の再確認

 ① バックミラーなどで安全を確(かめて)認(める)→合図→バックミラーと目視(死角があるの)で再(もう1度)確認→(ゆるやかに)行動

 ② 安全確認≦行動は交通事故を引き起こします。安全を確認してから行動する習慣を身に付けましょう。

4 走行中の安全確認

 運転中は、前方(前)だけでなく側方(横)や後方(後ろ)に対しても十分安全を確認しなければなりません。

 ① 目は1点に集中しないで、広く見るようにしましょう(注意力の分散)。

 ② バックミラーなど(ルームミラーやドアミラー)を活用しましょう(走行中、時々後ろをミラーで確認する。特に停止するときには追突防止になります)。

 ③ 駐車場に車を停めるときには、バックで駐車すると出やすくなります。バックで出るときは同乗者などに手伝ってもらいましょう。

Ⅱ 合図を行う場合と方法

 右折、転回(Uターン)、左折、進路変更、後退などをしようとするときは、(環状交差点でこれらの行為をしようとするときを除く)あらかじめ(前もって)バックミラーなどで安全を確かめてから合図をし、その行為が終わるまで継続し(続け)なければなりません。

1 右折、転回(Uターン)、左折しようとする地点(交差点)から30メートル手前の地点(交差点に近づくと、中央線や境界線が破線から実線になるのでそれが目印となる)

2 進路変更(発進・車線変更・路端へ駐停車・右折のため中央や右端に寄る、左折のため左端に寄る・障害物を避ける)しようとする約3秒前(ウィンカーの点滅4,5回)

3 徐行・後退・停止しようとするそのとき「ブレーキを踏むとブレーキランプ(制動灯)が、バックギア(R)に入れると(後退灯)が点灯する」

4 手による合図は、右手で右折や転回(Uターン)は手を水平、左折は垂直。左手で右折は垂直、左折は水平。停止は斜めにする。後退(バック)は前後に振る。

5 必要以外の合図の禁止

 進路変更、転回(Uターン)、後退などの行為が終わったときは、速(すみ)やかに(なるべく早く)合図をやめる。また必要もないのに合図を出さない。

Ⅲ 警音器(クラクションまたはホーン)を使用する場合

1 車は「警笛鳴らせ」の標識がある場所を通るときや「警笛区間」の標識がある区間内で見通しのきかない(交差点、曲がり角、上り坂の頂上)を通るときは警音器(クラクションまたはホーン)を鳴らさなければいけません。

Ⅳ 警音器(クラクションまたはホーン)の使用(を)制限(される場合)

1 警音器(クラクションまたはホーン)は指定された場合のほかは鳴らしてはいけません(日本ではトラブルに発展しやすい)。しかし、危険を避けるためやむを得ない場合(対向車と正面衝突を避ける、自車に向かって後退で車庫から自動車が出てきて気づいていない等の場合)は鳴らすことができます。(信号待ちをしていて、青信号に変わったにも関わらず前車が発進しない、あいさつ代わりに鳴らすなどの場合はトラブルや騒音になるのでやめましょう。)

 

仮免学科試験対策「安全な速度と車間距離」【有料級】

Ⅰ 最高速度

 1 最高速度の順守

 車は法定速度(法令で定められた最高速度)及び規制速度(標識や標示で指定された最高速度)を超えて運転してはいけません。

 2 法定速度

 標識や標示で指定されていないときは、車の種類によって定められている速度(法定速度)を超えて運転してはいけません。自動車はすべて時速60キロ、原動機付自転車(ミニバイク)は時速30キロ。

 車の構造上、時速15キロ以上出せない自動車、他の車をロープやクレーンで牽引(けんいん)しているため、最高速度が指定されている場合があります。車両総重量(車+人+荷物)2,000kg以下の車をその3倍の6,000kg以上の車でロープやクレーンで牽引(けんいん)する場合の法定速度は、時速40キロ。

 2,000kg超の車を牽引する場合や3倍未満の同程度の車で牽引する場合は、原動機付自転車と同じ時速30キロ。総排気量125ccの自動二輪車原動機付自転車でリヤカーを牽引(けんいん)する場合は時速25キロ。

 3 規制速度

 ① 自動車を運転する場合は、標識や標示によって示されている最高速度を超えて運転してはいけません。

 ② 原動機付自転車を運転する場合は、時速30キロを超えて運転してはいけません。標識や標示をによって、時速30キロ以下の最高速度が示されているときは、その最高速度を超えて運転してはいけません。

 ③ 補助標識(通常、本標識の下に取り付けられる標識)により特定の種類の車両に限って、最高速度が指定されている場合はその種類の車両はその速度を超えて運転してはいけません。

 

Ⅱ 速度と停止距離

 1 車は急に止まれません。車が停止するためには、運転者が危険を感じブレーキを掛け、ブレーキが実際に利きはじめるまでの間に車が走る距離(空走距離)とブレーキが利きはじめてから車が停止するまでの距離(制動距離)とを合わせた距離(停止距離)を必要とします。

 2 (運転者が正常な状態の場合は1秒くらいの時間が掛かるが)運転者が疲れているときは、危険を認知して判断するまでに時間がかかるので、空走距離は長くなります。また雨に濡れた道路や重い荷物を積んでいるときは制動距離が長くなります。

 3 路面が雨に濡れタイヤがすり減っている場合の停止距離は、乾燥した路面でタイヤがよい状態に比べて2倍程度に伸びる場合があります。 また下り坂では勾配の度合いによって、停止距離が長くなります。

 

Ⅲ 安全な速度と車間距離

 決められた速度の範囲内であっても、道路や交通の状況、天候や視界などをよく考えて、安全な速度で走りましょう。また、天候、路面やタイヤの状態、荷物の重さを考え、前の車が急に停止しても追突しないような安全な車間距離をとらなければなりません。(一般道路の場合は、時速の数字から15を引いた数字以上の車間距離を空けます。例えば時速60キロなら、60−15=45なので45メートル以上というように。ただし、路面やタイヤ、運転者の状態がよい場合です。)

Ⅳ ブレーキのかけ方

 1 4輪車の場合

 ① 最初はできるだけ軽く踏み込み、それから必要な強さまで徐々に踏み込んでいきます。(ブレーキペダルのあそびの部分を意識して踏みます)

 ② ブレーキを数回に分けて踏みましょう、道路が滑りやすいときに効果的です。また、ブレーキランプが点滅するので後続車への合図となり、追突防止に役立ちます(ポンピングブレーキ)。

 ③ 雪道などのスリップが予測されるような道路では、急ブレーキを掛けることのないよう、十分な車間距離を空けましょう。

 2 2輪車の場合

 ① ブレーキのかけ方には次の3つがあります

  前輪ブレーキ(右手でかけるブレーキレバー)

  後輪ブレーキMT車なら右ペダル、AT車なら左手でかけるブレーキレバー)

  エンジンブレーキ(2輪車ならスロットル(アクセルグリップ)のもどし、またはシフトダウン(ギアを力のギアに変えること)すること)

 ② ブレーキをかける時の注意

  ブレーキをかけるときは車体を垂直に保ち、ハンドルを切らない状態で、エンジンブレーキを利かせながら、前後輪のブレーキを同時にかけましょう。

  乾燥した路面でブレーキを掛けるときは前輪ブレーキをやや強く、路面が濡れているときは後輪ブレーキをやや強くかけましょう。

  エンジンブレーキは低速ギアになるほど制動力が大きくなります(歯車が大きいので力が強い)。しかし、高速ギアからいきなり低速ギアに変えるとエンジンを傷めたり、急制動がかかり転倒することがあるので、順序よくシフトダウン(ギアを低速に変えるように)しましょう。

  急ブレーキを掛けると転倒のおそれがありますので、4輪車と同様にブレーキは数回に分けて使いましょう。

 ③ 急ブレーキの禁止

  危険を避けるためやむを得ない場合のほかは、急ブレーキをかけてはいけません。なおアンチロック・ブレーキシステム(ABS装置)を備えた車で急ブレーキをかける場合には、システムを作動させるために、ブレーキペダルを一気に強く踏み込み、踏み続ける必要があります。

  むやみにブレーキを使わず、アクセルの操作で徐々に速度を落として(エンジンブレーキを利かせて)から止まるようにしましょう。

Ⅴ 徐行

 1 徐行の定義

  徐行とは、車がすぐに停止するような速度で進行すること。

 2 徐行しなければならない場所(必ず覚える!例外も出題される)

 ① 「徐行」の標識がある場所

 ② 左右の見通しがきかない交差点(信号機などで交通整理が行われている場合や優先道路を通行している場合を除く

 ③ 道路の曲がり角付近(見通しがよくても

 ④ 上り坂の頂上付近

 ⑤ 勾配の急な(10%以上の)下り坂(勾配の急な上り坂は徐行ではない)

 

仮免学科試験対策【緊急自動車等の優先】

Ⅰ 緊急自動車の優先

 1 交差点及び交差点付近における避譲(ひじょう)措置

  交差点及び交差点付近では、緊急自動車が近づいてきたときは、交差点を避けて道路の左側に寄って一時停止をし、進路を譲らなければなりません。(交差点に入っている場合は、交差点から出て左側に寄って一時停止。)

  交差点・・・車道と車道が交わった部分

  交差点付近・・・交差点から約30メートル手前付近

  緊急自動車・・・緊急用務のため、サイレンを鳴らし、赤色の警光灯をつけて運転中のもので、消防車、パトカー、救急車、白バイ、ガス会社の自動車、鉄道会社の自動車などがある。

 2 交差点及び交差点付近以外における避譲措置

  ① 交差点及び交差点付近以外の場所では、道路の左側に寄って、進路を譲らなければなりません。

  ② 一方通行の道路で左に寄るとかえって緊急自動車の妨げになるときは、右側に寄らなければなりません

Ⅱ 路線バスなどの優先

 1 発進妨害の禁止

  停留所で止まっている路線バスなど(路線バス、スクールバス、公安委員会が指定した送迎バス)が、方向指示器などで発進の合図をしたときは、後方の車はその発進を妨げてはいけません。しかし、急ブレーキや急ハンドルで避けなければならないような場合は別です。

 2 専用通行帯指定道路

  標識や標示によって、路線バスなどの専用通行帯が指定されている道路では、小型特殊自動車原動機付自転車、軽車両を除くほかの車は、その車両通行帯を通行してはいけません。ただし、標識や標示によって普通自転車の専用通行帯が指定されている道路では、軽車両を除くほかの車は、その車両通行帯を通行帯を通行してはいけません。

  しかし、次の場合は通行することができます。

  ① 右左折するため、道路の左端、中央や右端に寄る場合

  ② 工事などでやむを得ない場合

 3 優先通行帯指定道路

  標識や標示によって、路線バスなどの優先通行帯が指定されている道路では、路線バスなど以外の自動車も通行できますが、次のようにしなればなりません。

  ① 小型特殊自動車原動機付自転車、軽車両はそのまま優先通行帯を通行できます

  ② 路線バスなどが近づいてきたときは、速やかに(できるだけ早く)そこから出なければなりません。

  ③ 交通が混雑していて(朝夕のラッシュなど)、路線バスなどが近づいてきてもそこから出られなくなるおそれがあるときは、はじめからその通行帯を通行してはいけません

  →右左折をするための左端、右端や中央に寄る場合などや工事などでやむを得ない場合は除かれます。

仮免学科試験対策「追い越し・行き違い」【有料級】

「追い越し」

Ⅰ 追い越しの禁止

 追い越しとは、車(軽車両、原動機付自転車、自動車、トロリーバス)が進路を変えて進行中の車(自動車、原動機付自転車、軽車両、トロリーバス)の前方に出ることをいいます。

 追い越しは複雑な操作を伴う行為なので、初心運転者はやむを得ない(どうしようもない)場合を除いて、追い越しはしないようにしましょう。(※軽車両・・・自転車、リヤカー、荷車、そり、人力車、馬車、牛車ほか。トロリーバス・・・架線から電気を供給して走行するバス。ここでは以下、省略します)

(1)追い越しを禁止する場合

  次の場合は危険ですから追い越しをしてはいけません。

 ① 前の車が自動車を追い越そうとしているとき(二重追い越し)→二重追い越し違反とならない場合・・・前の車(自動車、原付、軽車両)が原付、軽車両を追い越そうとしているときに追い越すことは、二重追い越し違反とはなりません。

 ② 前の車が右折などのため右側に進路を変えようとしているとき

 ③ 道路の右側部分に入って追い越しをしようとする場合に、反対方向からの車や路面電車の進行を妨げるとき

 ④ 前の車の進行を妨げなければ、道路の左側部分に戻ることができないようなとき

 ⑤ 後ろの車が自分の車を追い越そうとしているとき

 (2)追い越しを禁止する場所

  次の場所では、自動車、原動機付自転車を追い越すため、進路を変えたり、その横を通り過ぎたりしてはいけません。

 ① 標識(補助標識で追い越し禁止)により追い越しが禁止されている場所

 ② 道路の曲がり角付近

 ③ 上り坂の頂上付近

 ④ 勾配(10%以上)の急な下り坂・・・10メートル進んで1メートル下る坂

 ⑤ トンネル[車両通行帯(車線、レーン)がある場合を除く

 ⑥ 交差点とその手前30メートル以内の場所(優先道路を通行している場合を除きます

 ⑦ 踏切、横断歩道、自転車横断帯とその手前から30メートル以内

 (3)道路の右側部分へのはみ出し追い越し禁止

  標識や標示で示されているときは、追い越しのために道路の右側部分にはみ出して追い越してはいけません(中央線が黄色、白色でも実線の場合は、はみ出し禁止となっています)。→はみ出さなければ追い越すことは可能

Ⅱ 追い越しの方法

(1)安全な追い越しの速度と方法

  追い越しをしようとするときは、次のことに十分注意し、道路の状況などに応じてできる限り安全な速度と方法で進行しなければなりません。

 ① 反対方向からの交通

 ② 後方からの交通

 ③ 追い越す車や路面電車の前方の状況(車や歩行者、その他の障害物など)

 ④ 追い越す車や路面電車の速度とその進路

(2)右側追い越しと左側通過

  他の車を追い越すときは、その右側を通行しなければなりません。

 しかし、他の車が右折するため、道路の中央(一方通行では右端)に寄って通行しているときは、その左側を通行しなければなりません。

(3)路面電車を追い越す場合

 路面電車を追い越そうとするときは(原則として路面電車の軌道敷が道路の中央にあるため)、その左側を通行しなければなりません。しかし、軌道敷が道路の左端に寄って設けられているときは、その右側を通行しなければなりません。

(4)安全な側方間隔の保持

 追い越しの際には、追い越す車との間に安全な間隔を保たなければなりません。

(5)追い越しの運転手順

 ① 追い越し禁止場所でないことの確認

 ② 前方、右側方及び右斜め後方の安全確認

 ③ 右の方向指示、及び進路変更

  ⅰ 右の方向指示器を出します。

  ⅱ 約3秒後、最高速度の制限内で加速しながら進路をゆるやかに右に取り、前の車の右側を、安全な間隔を保ちながら通過します。

 ④ 左の方向指示、進路変更

  ⅰ 左の方向指示器を出します。

  ⅱ 追い越した車がルームミラー(二輪車はバックミラー)で見えるくらいの距離まで、そのまま進み進路をゆるやかに左に取ります。

  ⅲ 合図をやめます(二輪車は合図の消し忘れに注意します)。

Ⅲ 追い越されるときの注意

 追い越されるときは、追い越しが終わるまで速度を上げてはいけません。また、追い越しに十分な余地がない場合は、できるだけ左に寄り進路を譲らなければなりません。(加速の禁止・避譲)

「行き違い」

Ⅰ 側方間隔の保持

 対向車と行き違うときは安全な間隔を保たなければなりません。

Ⅱ 障害物があるときの避譲

 進路の前方に障害物があるときは、(障害物のある側の車が)あらかじめ一時停止か減速をして反対方向からの車に道をゆずりましょう。→そのほうが結果として早く通過することができます。

◯ 坂道での行き違い

 ① 坂道では上り坂での発進が難しいため、下りの車が上りの車に道をゆずりましょう。しかし近くに待避所(広い場所)がある場合は、上り下りに関係なく、待避所のある側が入って相手に道をゆずりましょう。

 ② 片側が転落のおそれのあるがけになっている道路で、安全な行き違いができないときは、上り下りに関係なく、がけ側(谷側)の車が一時停止して道をゆずりましょう。→そのほうが結果として、早く安全に通過することができます。