ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

本免学科試験14【有料級】「適性検査結果に基づく行動分析」

Ⅰ 運転と性格

1 運転に現れる性格

 運転技術が同じでも、運転の仕方は人によって違います。運転者個人の性格や癖が運転に大きな影響を与えるからです。

2 交通事故を起こす人、起こさない人

 交通違反をすることや交通事故を起こすことと、運転者の性格や癖の間には関係があることが知られています。

 運転者の中には、何年間も無事故無違反の人もいれば、1年間に何回も交通違反や交通事故を繰り返す人もいます。

Ⅱ 運転適性検査

 自分の性格や癖を知るには、他の人に運転を見てもらうのもひとつの方法ですが、専門家によって実施される運転適性検査を受ければ、運転に関係が深い動作・行動や性格について、より正確に知ることができます。

Ⅲ 運転適性検査結果の運転への活用など

1 タイプ別の特徴と運転

 ① 状況判断が遅い人

  周囲の状況をすばやく判断することが苦手な人です。交通量の多い交差点や、歩行者、自転車の多い道路を通行するときによく考えずに行動することがあります。

  複雑な状況のなかで、あて推量で行動するのは危険です。教習で学習したことを思い出して運転しましょう。どこに危険が潜んでいるかを見抜き、危険に対して適切な行動をすることが大切です。

 ② 動作は速いが正確さに欠ける人

  何ごとにも活動的な人といえます。たいていの場合は運転も上手でキビキビ走ります。しかし、運転に慣れてくると、油断やうっかりしてしまうことがあります。一つひとつの操作を正確に行っているかをときどき自分で点検しましょう。

  また、周囲の状況によく気を配り、一呼吸おいて行動を開始しましょう。

 ③ 神経質な傾向のある人

  細やかな気配りのできる人です。

  しかし、細かいことを気にしすぎて大事なことを見落としたり、過ぎ去ったことを気にするあまりうわの空で運転することがあります。

  初心者のうちは運転に神経を使うことが多いものです。周囲の状況にバランスよく気を配るとともに、あまり緊張しないでリラックスして運転しましょう。

 ④ 気分の変わりやすい人

  気分の変化が激しい人です。

  特に気分が沈んでいるときは、頭の回転、体の動きの両方が低調となり、普段の能力を十分に発揮できません。このようなときは運転を控えるか、気分転換をして気分を落ち着けてから運転しましょう。

 ⑤ 攻撃的な傾向のある人

  他人に批判的な傾向があります。たとえ自分に法規的な優先権があっても、どこまでも主張してよいわけではありません。運転者の中には運転の下手な人もいますし、間違いをする場合もあります。自分が譲るくらいの余裕を持つことが大切です。

 ⑥ 自己中心的な傾向のある人

  いつもマイペースで行動できる人です。

  しかし、周囲への気配りにやや欠けることがあります。自分の行動が他人に迷惑をかけていないか、ときどき振り返ってみましょう。