Ⅰ 認知・判断・操作
1 認知・判断・操作
運転者が走行中にブレーキをかけるときは、まず、目や耳で障害物を認知し、ブレーキをかけるべきだと判断してから、操作に移ります。
この認知→判断→操作の過程には多少の時間がかかります。
短時間のうちにすべての情報(障害物など)をとるのは難しいことです。
また、車の走行速度や障害物の距離などを判断するときは、自分の判断が実際の速度と距離とは異なることがあるので注意しましょう。
さらに周囲や運転者本人の条件が悪くなると、正確に判断することはいっそう困難になります。
このように、人間の能力には限界があることをよく知ったうえで、運転することが大切です。
2 反応時間
運転者が危険を認めてからブレーキをかけ、ブレーキがきき始めるまでには1秒くらいかかると言われています。これを反応時間といいます。
1秒間に走る距離は、速度が速ければ速いほど長くなり、障害物を避けることは難しくなるので、速度は控えめに、ブレーキは早めにかけるようにしましょう。