今日も交通事故が起きている。今日も間違った運転をあたかも正しいと勘違いしているドライバーがいる。安全に自動車を運転するのは運転免許を取得した者として当然あるべき姿ゆえ、「安全運転で……」なんて標語なり、言葉を見かけると首をかしげてしまう。私は思うに安全運転は基本です。ここで書いていくのは、円滑で快適な運転方法です。基本についても言及していきますが、それだとベテランドライバーに読んでもらえない恐れがあるので、どちらかといえば応用編としてここに記していくつもりです。
みなさんは、運転免許を取得して何年になるだろうか。もし今、教習所で行われた卒業検定及び運転免許センターで実施された本免学科試験を受験(検)したなら無事に合格することができるだろうか。私はできる。なぜならプロのドライバーだから。運転(配達)で生計を立てていて、もし事故を起こして運転免許を失うことになったら生きていけないからだ。だから当然ながら、一般ドライバーに比べたら2倍以上神経を研ぎ澄ませて運転をしている。それでも交通事故は起きてしまう。なぜなら人間が運転するから。人間はミスをするから。だからミスを防いで事故が起きにくい運転をプロドライバーは実践しているのだ。では一般のドライバーとプロは何が違うのか。みなさんは何が違うと思いますか。「テクニック」とお答えになる方がいらっしゃるかもしれませんが、それほど技術はいりません。もちろんちょっとしたコツはありますが。一番の違いは「ハート」です。安全に運転をしようとする気持ち、考え方です。交通事故を一度も起こしたことの無い長距離ドライバーさんに話を聞いたことがあります。彼は「いまだに運転が下手なんです」とおっしゃっていました。加えて、「仕事が終わって、家に帰って夕飯を食べる時に今日のルートを思い出しながら反省するんです」とも。プロフェッショナルほど謙虚なんですね。
【体調はどうですか?】
まず、車(自動車・軽車両・原動機付自転車)を運転する前に自分の体調や気分はどうか確かめてください。例えば二日酔いだなんていったら、運転はやめて公共の交通機関を利用したり、家族に送ってもらいましょう。運転中、気を失ったとか心肺停止で交通事故を起こしてしまった例もあります。
【車の状態は?】
教習所で車を運転する前に「ぶ・た・と・燃料」を点検してくださいねと教わったことがあります。「ブレーキ、タイヤ、灯火類、燃料の量」のことです。
ブレーキはフットブレーキを踏み込んだときに、踏みごたえがあるかどうか、いっぱいに踏み込んだときに床とのスキマがじゅうぶんあるか確認します。(スキマがないとブレーキオイルの漏れやブレーキ液に空気が混入していて効きません)あと、パーキングブレーキ(ハンドブレーキまたは足踏み式や電動式)が正常に作動するかも確認します。
タイヤは空気圧、3ヶ月に1回は空気圧を点検しましょう。空気圧については有人のガソリンスタンドで聞いたり、車の取扱説明書に載っています。プロは1ヶ月に1回は点検しましょう。タイヤは他にも溝の深さや異常な摩耗が無いか釘などの金属片が噛み込んでいないか点検します。異常があった場合には整備工場やディーラー(販売店)に連絡します。
灯火類についてはヘッドライト(前照灯)、ウィンカー(方向指示器)、制動灯(ストップランプ)、尾灯(テールランプ)の球切れ、レンズのひび割れについて確認します。
燃料は常に燃料タンクの半分以上の給油を心がけましょう。東日本大震災の経験から言えることは、災害時は交通網のマヒや駆け込み等により燃料の供給が困難になります。10リットル給油するために徹夜で8時間並んだことがあります。ですから給油ランプが点いてから給油するなんて人はリスクが高いと同時に燃料タンクが錆びる可能性が高くなりますのでおすすめしません。あ、ちなみになんですけど、軽油って知ってますか?軽油はディーゼル車に給油する燃料です。例えば建設車両やダンプや大型トラックなどです。黄色と黒ナンバーでおなじみの軽自動車はガソリンですのでお間違いなく!
以上運転前の心構えや準備を中心に書いてみました。今後もプロ目線で今後の安全で円滑な運転のために記していこうと思います。ありがとうございます。