ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

仮免学科試験対策「運転者の心得」【有料級】

Ⅰ 運転者の心得

1 くるま社会人としてのモラルと責任

 車を運転するなら、正しい運転技術(第1種運転免許なら70%以上)、交通ルール(学科試験は90%以上)、正しいマナーも身につけることも必要です。「ゆずり合い」や「思いやり」こそが交通事故をなくす最重要ポイントだということを忘れずに。

 ① ゆずり合いと思いやり

  交通ルールがあっても最後は思いやりです。他人を思いやることは難しいかもしれませんが、「あのおじさんも家に帰れば誰かの家族」と思えばそれだけで思いやりにつながるのではないでしょうか。

 ② 他人に迷惑をかけない運転

  他人は自分を映す鏡です。他人に迷惑をかけると、あとから自分に返ってきます。世の中には病気で苦しんでいる人や夜眠れない人、音に敏感な人など様々な人がいらっしゃいます。騒音や排ガスをできるだけ出さない運転を心がけましょう。

 ③ 同乗者の安全確保

  運転者には同乗者の安全に対する責任も義務付けられています。例えば同乗者がドアを開けたら、自転車とぶつかってしまった、となれば責任を問われます。同乗者が降りる際には「開ける前に後ろを見てね」など、注意をうながす必要があります。

 ④ チャイルドシートの使用

  自動車に幼児(6歳未満)を乗せるときは、その幼児の体格に合ったチャイルドシートを使用しなければなりません(義務)。(6歳以上が使用するジュニアシートというのもあるが、そちらは任意)

 ⑤ 交通違反(事故)と責任

  交通違反や事故を起こした場合には、次の3つの責任を負わなければなりません。

  刑事上の責任(懲役・禁固・罰金など)

  行政上の責任(免許の取り消し・停止など)

  民事上の責任(損害賠償)

 ⑥ 保険などの平素(普段から)の準備

  保険には強制保険(必ず入らなければならない保険)と任意保険(入っても入らなくても良い保険)があります。高額な損害賠償に備えてできるだけ、任意保険にも加入しましょう。

2 酒気帯び運転の禁止

 酒を飲ん(一滴でもダメ)で運転してはいけません。次のような運転(飲酒運転ほう助)も禁止です。

 ① 酒を飲んでいる人で、これから運転する人に車を貸すこと

 ② これから運転をする可能性のある人にお酒を出したり、飲酒をすすめること

 ③ 車の運転者が酒を飲んでいることを知りながら、自分を送るように要求したり、依頼したりして、その車に同乗すること

3 交通法令の遵守(従うこと、守ること)

 道路交通法の目的(学科試験の問題を解くときに以下に当てはまれば正しい、そうでなければ誤りとなる)

 ① 道路における危険を防止する

 ② 道路における交通の安全を図る(実現をくわだてる)

 ③ 道路における交通の円滑を(うまく滞りないように)図る

 ④ 道路の交通によって起きる障害(交通公害)の防止を図る

4 運転に必要な準備

 ① 車を運転するときは、あらかじめ(前もって)目的地までの距離や所要時間などを地図で確認しておきます(少なくとも2時間に1回は休憩を取りましょう)

 ② 疲労、病気、心配事があるときは運転を控えましょう(危険を認知するのに時間がかかります)

 ③ 過労のときや麻薬、覚醒剤、シンナー等の影響を受けているときは運転してはいけません。また睡眠作用のあるかぜ薬、鎮痛剤などを飲んだときも運転を控えましょう。

 ④ 4輪車の場合、運転に適した(操作に支障のない)服装をしましょう。下駄やハイヒールなどを履いて運転してはいけません(ブレーキ操作に支障が出る)。

   2輪車を運転する場合は、乗車用ヘルメット(PSマーク、JISマークまたはSマークの付いたもの)を着用。服装は身体の露出を少なくし、運転者の目に付きやすいもの(明るく・目立つ。色付き)を着る。夜間は反射材を活用する。

 ⑤ 自動車や原動機付自転車を運転しようとするときは、運転しようとする車に応じた運転免許証を携帯しなければなりません(免許証不携帯となり違反となります)。

 ⑥ 自動車は有効な自動車検査証(車検証)

 ⑦ 自動車や原動機付自転車有効な自動車損害賠償責任保険自賠責)や責任共済証明書を(車内に)備え付けておくこと(コピーは不可)。

 ⑧ 発煙筒や赤色懐中電灯などの非常信号用具や高速道路を利用するときは、停止表示器材(停止表示板、停止表示灯)を備え付けておくこと

 ⑨ 運転中に携帯電話(スマートフォンを含む)を使用したり、カーナビゲーション装置に表示された画像を注視して(2秒以上見つめて)はいけません。しかし、ハンズフリー(手に持たずに通話できる装置)や傷病者の救護、公共性のある安全の維持等やむを得ない(どうしようもない)場合を除きます。

 ⑩ 2輪車を選ぶときは、自分の体格に合ったものを選ぶようにしましょう

  ・平地でセンタースタンド(駐車用)を楽に立てられること

  ・またがったとき、両足のつま先が地面に届く(バイクの重量は200キログラム以上のものもある)

  ・8の字に押して歩くこと(とりまわし)ができる(動かなくなった場合を想定)

  ・体力に自身があってもいきなり大型の2輪車に乗るのは危険。最初は小型のものからはじめて熟練度に応じて大きさを選ぶ(そのほうが上達が早い)

Ⅱ 認知・判断・操作

 自動車を運転するときは、次々と変化する交通の状況をすばやく認知し(見て・聞いて)、適切な判断をし(考え)て、操作(行動)することが大切です。交通事故原因の半数が認知ミスによるものです。