ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

ざんねんな運転【基本的な考えかた】

 今日も交通事故が起きています。なぜ悲惨な交通事故が無くならないのかと言うと、自転車を始め、車を運転するのは人だからです。人はエラー(失敗)をします。失敗は誰しもあります。ですので、残念ながら交通事故をゼロにすることは不可能です。しかしながら、限りなくゼロに近づくけることは可能です。ここでは、みなさんと一緒に交通事故をゼロにするために、明日からできる取り組みを考えていきましょう。

 

 

 運転していて思うのは、昔と違って歩行者も運転者も外国人が増えていること。無茶な運転をしているドライバーを見ると、外国人だったということがしばしばあります。また、私と同じくらいの中年や高齢者の場合もよくあります。これは単にこの年代の人口が多いということもありますが、問題なのは運転免許を取得して少なくても20年以上経過している点です。高齢者と呼ばれる65歳以上の方でしたら、18歳で取得した場合46年〜47年経過しています。約50年も前のことを鮮明に覚えている方はほぼいませんよね。ですから教習所などで運転免許を取得した方は、道路交通法を忘れていたり、勘違いしたまま運転されているドライバーも少なくないと思います。今後も長く車を運転していただくためにも、ここでもう一度自分の運転を振り返ったり、考え直すきっかけを掴んでいただければ幸いです。

(車は左、人は右)

 日本では、軽車両(自転車・荷車・リヤカー・そり・馬車・牛車ほか)や原動機付自転車(ミニバイク)、自動車は車道の左側(中央線があればその左側部分)を通行しなければなりません。さらに、その左寄りを通行します。これは対向車との衝突を避けたり、追い越しをする車が追い越ししやすいように、緊急自動車が来た場合に素早い対応をとりやすい利点があります。自転車も車道では、自動車と同じ左側通行です。未だに反対側を通行する自転車がいますが右側通行となり違反です。いっぽう、人は右側通行です。右側を進行することで進行してくる車に対して向かい合うので、車の動きを観察しやすくなります。左側を進行してしまうと車に背中を見せることになり、とっさの対応が困難になります。歩道や路側帯では歩行者の方はできるだけ右側通行を心がけましょう。車両は必ず左側を通行しなければなりません。特に自転車に乗る方は左側通行を守ってください。自動車を運転する右ハンドルのドライバーからは左から来る右側通行の自転車は見えにくく、発見が遅れます。

 

 

(死角について)

 自動車を運転する時は死角(しかく)を意識する必要があります。死角とは運転席から見えない部分のことです。普通乗用車の場合、前方で約4メートル、左も約4メートル、右でさえ約1メートル、後方になると約10メートル見えません。ですから、車の後ろをぶつけてしまうドライバーが多いのです。また、自分のお子さんやお孫さんを自動車で轢いてしまって亡くされてしまう方もいらっしゃいます。このような死角に関する事故を減らすには、「窓を開けて音を聞く」ことをおすすめします。踏切を通過する際にも停止位置で一時停止して、窓を開けることが義務となっています。また自転車を乗る際にも両耳にイヤホンをして運転することは危険です。交通事故のほとんどが「認知ミス」によるものです。つまり、「よく見ていなかった」や「気づかなかった」事による事故です。目が見えなければ運転免許は取得できません。見えにくいのであれば、窓を開けて顔を動かしたり、聞こえにくいのであればカーラジオやステレオの音量を下げて聞くなどの工夫ができ、交通事故を防げるはずです。

(車は急に止まれない)

 昨日もラジオからの交通情報で「〇〇道で6台が絡む事故により、2キロの渋滞です」とあった。物流を担当する一人のドライバーとしてはぞっとする情報です。「車間距離を適切に空けていなかったのだな」と容易に推測できます。時速60キロで走行中の自動車が急停止した場合、どれくらいで完全停止できるか即答できるでしょうか?正解は約45メートルです。ただし、タイヤと路面の状態がよくドライバーが正常な状態で運転している場合に限ります。追突事故から身を護る簡単な方法があります。「時速の数字から15を引いた数の車間距離を取る」のです。一般道路の場合ですが、例えば60引く15は45で、前車との車間距離を45メートル以上空けておけば追突事故をかなり防げるはずです。高速道路の場合、「時速の数字をそのまま空ける」こと。時速100キロであれば100メートル以上というように。これは自転車やバイクも同じで速度が高くなればなるほど停止できなくなります。また2輪の乗り物は転倒することも念頭に置く必要があります。