今日も交通事故が起きています。特に休日は、自動2輪車の交通事故が多く発生しています。バイクがひとたび衝突事故を起こせば、ライダーは四輪車のように身体を守るものが無いので、死亡・重症事故に繋がりやすいです。しかしながら、車列の間をすり抜けていく自動二輪車、原動機付自転車、ロードバイク。彼女、彼らは違反ではないからと命を削って時間を稼いでいるのです。残念ながらそこには2輪車を運転する楽しさはありません。自動二輪車を運転するのはとても楽しいです。エンジンの音が心地よく耳から聞こえ、シートから小刻みな振動、体にぶつかって背後に流れていく風を感じながらアクセルグリップをまわす。「倒れる」という4輪車には無い特性を感じながら。
【ざんねんなすり抜け】
4輪車を運転していて、渋滞中の車の間を右あるいは左側を通っていく自動二輪車を見たことがあるはず。羨ましく思うドライバーがいる一方で「あれって違反じゃないの?」と思うドライバーも多いはず。結論を言うと、「すり抜けは違反ではありません」しかしながら、危険な行為とも言えます。すり抜けする二輪車同士、進路変更する4輪車との接触、すり抜け時の4輪車のミラーやボディとの接触等の事故が考えられます。私も今までミラーを4度ぶつけられたことがあります。幸い仕事が遅延したり、ケガがなかったのでぶつかったライダーに直接「怒鳴る」ことしかできませんでしたが。4回中2人のライダーはその場で止まって私に怒鳴られましたが、他の2人のライダーには逃げられてしまいました。ドライブレコーダーを取り付けていたのですが、接触の度合いが小さいからなのか、録画されていませんでした。例えば車線の境界線や中央線が黄色の実線だった場合にそれをまたいだり、はみ出した場合には「通行区分違反」となります。また、原動機付自転車や自動二輪車が自転車専用レーンを走行した場合も同じ違反となります。(左折時に左端による場合や緊急自動車に進路を譲る場合、駐停車する場合や道路工事などで通常の通行ができない場合を除きます)
【ざんねんな停止】
さきほど「倒れる」特性と書きました。魅力の一方で転倒の危険性をはらんでいます。転倒すれば足を挟んだり、他車に轢かれる等の事故や怪我につながります。その心配がある方は小さい排気量の二輪車や、前輪がダブルのタイヤになっている三輪の自動二輪車をおすすめします。また、自動二輪車の運転免許とヘルメットがいらないトライクもおすすめです。私が教える安定して停止する方法は、
1 停止線や停止位置の少し手前で止まるイメージで前後輪同時ブレーキを掛けて、最後ゆるめながらふんわり止まる。
2 停止する前に顔を上げて頭が下がらないようにする。人間の頭は体重の約10%あるので停止時のバランスに大きく影響します。
3 停止の少し前(1、2台分前)で左足(左側がくぼみが合って危険な場合は右足)を体の位置よりも前に出して着地します。
以上の方法でふらつくことなく停止できます。本来こうやって教わるはずです。
【ざんねんな二段階右折】
自転車や原動機付自転車が行う右折の方法です。「二段階右折」の標識がある交差点や片側3車線以上の交差点で2段階右折をします。(信号のない3車線以上の交差点や標識により二段階右折を禁止している交差点を除く)右の青矢印信号では、自転車や原動機付自転車が右折することは禁じられています。
1 一番左端の車線が左折専用レーンであっても道路の左端に寄り(原動機付自転車は右にウィンカーを出し)、向きを変えます。
2 (原動機付自転車は合図を消します)前方の信号が青になったら進行します。
以上、まだ伝えたいことはたくさんありますが、ルールやマナーを守ることは回りまわって自分を助けるでしょう。また、二輪車や自転車のをより楽しく運転できます。あなたが楽しく運転する姿は他人も見て気持ちの良いものです。それを見て他人も乗ってみたくなるはずです。模範となるライダーをいっしょに目指しましょう。