ドライバー日記

世の中から交通事故を無くしたい。

本免学科試験対策【有料級】「二輪車の特性、乗車姿勢と走行の仕方」

二輪車の特性、乗車姿勢と走行の仕方

1 二輪車の特性

 二輪車は、体で安定を保ちながら走り、停止すれば安定を失うという構造上の特性を持っています。

 ① 重心と安定性

  人が二輪車に乗ると、人車一体(じんしゃいったい)の重心ができます。この人車一体の重心からの重力と遠心力を合わせた力がタイヤの接地点にある状態にあるとき、二輪車の安定走行が可能です。したがって、人車一体の重心が一方に片寄るとハンドルを取られたり、ゆるいカーブで転倒したりします。

 ② 乗車姿勢と操縦性

  安定して走行するためには、車の変化に合わせて重心を移動させることです。上り坂では前輪の浮き上がりを防ぐため、前傾姿勢を取り、重心を前に移動します。反対に下り坂では、腰を引いて腕を伸ばし、後ろに重心を移動します。

  悪路では中腰姿勢を取り車の変化に合わせて、重心の移動をスムーズにします。

 ③ AT(オートマチック・トランスミッション二輪車の特性

 ・スクータータイプの二輪車ホイールベース(前輪の接地面と後輪の接地面の間隔)がMT(マニュアル・トランスミッション二輪車のそれと比較して長いので、小回りが難しくニーグリップ(燃料タンクを両ひざで挟むこと)ができないので、安定した運転姿勢を維持しにくい。

 ・AT二輪車の大半で採用されているCVT(無段変速装置)は低速時に、エンジンの動力がタイヤに伝わりにくいので転倒しやすく、エンジンブレーキ(アクセル・グリップをゆるめることで、ブレーキが掛かったように遅くなること)が弱い。

 ・急激なアクセル・グリップの操作は急発進につながり危険。

 

2 正しい乗車姿勢

 正しい乗車姿勢をとることが、走行中の重心を安定させる秘けつです。運転しやすい正しい乗車姿勢をとりましょう。

【MT二輪車

 ① 背筋を伸ばし視線は先の方に向ける。

 ② 手首を下げて、ハンドルを前に押すようなつもりでアクセル・グリップを軽く握る。

 ③ 肩の余分な力を抜き、ひじをわずかに曲げる

 ④ ステップに土踏まずを乗せて、足の裏が地面にほぼ水平となるようにする。また足先はまっすぐか、ハの字になるように前方に向けて、燃料タンクを両ひざではさむ(ニーグリップ)。

 【AT二輪車

 ① 両肩および背筋の余分な力を抜き、視線は前方に向ける。

 ② 両腕の余分な力を抜き、ひじにゆとりをもたせる。

 ③ 手はアクセル・グリップの中央を持ち、手首に角度を持たせる。

 ④ 前過ぎたり、後ろ過ぎたりしないようにシートに着座する。

 ⑤ ひざが外に開かないように、自然に曲げる。

 ⑥ ステップボードから足がはみ出さないように乗せ、足先をまっすぐ向ける。

【車種の選び方】

 ① 二輪車を選ぶときは、体格に合った車種を選ぶようにし次のことができるようにしましょう。

 ・平地でセンタースタンドを立てることが楽にできること。

 ・二輪車にまたがったとき、両足のつま先が地面に届くこと。

 ・8の字に押して歩くこと(とりまわし)が完全にできること。

 ② 二人乗りをするときは、後部座席にゆとりのあるものを選びましょう。

Ⅲ 走行のしかた

1 走行位置のとり方

 二輪車は、速度が低く、遠くにいるように感じられ、また、見落とされやすいので四輪車の死角に入らない位置を選んで走行しましょう。

 また二輪車は転倒を避けるために、道路の凹凸や障害物を避けて走行するため、

 ・走行車線上の近くを見る傾向がある。

 ・道路の左側前方を注視する(2秒以上見る)傾向がある。

など、四輪運転中に比べて視界が狭くなりがちです。意識して遠くの前方を視野に入れるように心がけましょう。さらに、運転中に比べて後方の情報を取る量が少なくなりますので、積極的に後方の情報を取りましょう。

2 カーブ走行の仕方

 ① カーブに近づくときは、その手前の直線部分であらかじめ速度を落とし、カーブの途中では、クラッチ(動力)を切らないで、車輪にエンジンの力をかけて走行しましょう。

 ② 曲がるときはハンドルを切るのではなく、車体を傾ける(バンクさせる)ことによって自然に曲がるようにしましょう。

 ③ 曲がり角やカーブでは追い越しをしてはいけません。

Ⅳ 二人乗りをする時の心得

 二人乗りをするときは一人乗りの運転に習熟してからするようにしましょう。

1 二人乗りの運転特性

 ① 重量が増える分、加速力は小さくなり、遠心力や慣性力は大きくなる、また、重心は後方へ移動し高くなる。

 ② 運転者と同乗車が一体とならないと転倒のリスクが高くなります。加速時には後ろに引っ張られるようになり、急な減速時には前に押し出されるような動きになります。また、カーブを曲がるときは傾きを同乗者が恐れて体を起こし、また急激に倒しこむような動きをすることがあるので、乗せる前にアドバイスをしましょう。

 

2 二人乗りの禁止

 次の場合には二人乗りをしてはいけません。

 ① 大型自動二輪車普通自動二輪車で後部座席が無いものや、原動機付自転車を運転するとき。

 ② 大型自動二輪免許を受けて1年を経過していない者が、大型自動二輪車または普通自動二輪車を運転するとき。ただし、普通二輪免許を受けて1年経過している場合は二人乗りをすることができます。

 ③ 普通二輪免許を受けて1年を経過していない者が普通自動二輪車を運転するとき

 ④ 大型二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または、大型二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が、高速道路で大型自動2輪車または普通自動二輪車を運転するとき。ただし、20歳以上でかつ、普通二輪免許を受けていた期間が3年を経過している場合は、二人乗りをすることができます。

 ⑤ 普通二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または、普通二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が、高速道路で普通自動二輪車を運転するとき。

Ⅴ 速度と衝撃力

 交通事故の大きさは、車が衝突したときに相手に与えたり、自分が受けたりする衝撃力の大きさに関係します。

 衝撃力は速度と重量に応じて大きくなり、また、固いものに瞬間的にぶつかるほど衝撃力は大きくなります。例えば、時速60キロメートルでコンクリートの壁の衝突したときは、約14メートルの高さ(ビルの5階程度)から落ちた時と同じ程度の衝撃力を受けます。

 車が衝突すると、運動エネルギーによって、その車や衝突した相手の物を破壊したり、跳ね飛ばしたりします。この運動エネルギーは、車の速度の2乗に比例して大きくなるので、速度が高ければ高いほど衝突による被害は大きくなります。

 高速道路を運転するときは特に注意しましょう。

本免学科試験対策6【有料級】「高速道路での運転」

 まずはじめに、「高速道路」とは、「高速自動車国道」と「自動車専用道路」をいいます。東名高速道路名神高速道路は前者で、首都高速道路及び阪神高速道路は後者である。

Ⅰ 通行できない車

 高速自動車道と自動車専用道路では、「ミニカー(マイクロカーで検索)、小型自動車二輪車(125cc配達用バイク)、原動機付自転車」は通行できません。

 高速自動車国道は、農耕作業車のように構造上毎時50キロメートル以上の速度の出ない自動車や、ほかの車をけん引し(引っぱっ)ているため毎時50キロメートル以上の速度で走ることのできない自動車は通行することができません(互いにけん引装置が備えらているけん引自動車を除く)。

Ⅱ 速度と車間距離

1 最高速度または最低速度の遵守

 ① 標識や標示で最高速度や最低速度が指定されているところでは、その最高速度を超えたり、最低速度に達しない速度で運転してはいけません。

 ② 標識や標示で最高速度や最低速度が指定されていない高速自動車の本線車道では、下記の最高速度を超えたり、最低速度に達しない速度で運転してはいけません。

 ③ 標識、標示で指定されていない自動車専用道路での最高速度や最低速度は下記の適用はなく一般道路と同じ(時速60キロメートル)。

大型乗用自動車(乗車定員30人以上)、特定中型貨物自動車以外の中型自動車準中型自動車普通自動車、大型自動2輪車、125cc超の普通自動二輪車・・・時速100km

大型貨物自動車、特定中型貨物自動車、(車両総重量8,000kg以上、最大積載量5,000kg以上の貨物自動車)、三輪の普通自動車クラシックカー)、大型特殊自動車(工事用作業車など)、けん引自動車(トレーラー)・・・時速80km

最低速度はともに時速50km

※本線車道が道路の構造上往復の方向別に分離されていない(中央分離帯ではなく、ポール等で対向車線と分離されている)区間では、この表の適用はなく、一般道路と同じ(時速60キロメートル)です。

高速自動車国道で他の車をけん引して走ることができるのは、互いにけん引する(される)ための構造と装置がある車(トレーラー)をけん引する場合に限られます。

2 スピードメーターの確認

 長時間を高速で走行したり、夜間に高速走行をしていると、速度感覚が鈍り、近くに障害物がないため実際の速度よりも遅く感じられ、速度を出しがちになります。

3 安全な車間距離

 車間距離を十分とって走りましょう。路面が乾燥していてタイヤが新しい場合は、時速100キロメートルでは約100メートル以上、時速80キロメートルでは約80キロメートル以上の車間距離が必要です。

 また、路面が雨で濡れていたり、タイヤがすり減っている場合は、この約2倍程度の車間距離が必要になることがあります。

Ⅲ 通行区分など

1 通行区分

 走行中は、左側の白の線を目安にして車両通行帯のやや左寄りを通行するようにしましょう。後方の車が追い越す場合に十分な間隔がとれて、接触事故の防止となります。

2 けん引自動車(トレーラー)の通行区分

 車両総重量が750キログラムを超える車をけん引している車でけん引するための構造と装置のあるものは、次の車両通行帯を通行しなければなりません。

 ① 車両通行帯が設けられた自動車専用道路(標識や標示で指定された区間に限る)では本線車道の最も左側の車両通行帯

 ② 高速自動車国道の本線車道では、その最も左側の車両通行帯(標識や標示によって通行区分が示されているときは、それに従う)

3 路側帯および路肩の通行禁止

 高速道路の路側帯や路肩は、故障などでやむを得ず駐停車するため必要な限度において通行する場合のほかは通行することはできません。

4 登坂車線の利用

 登坂車線のある道路では、荷物を積んだトラックなどの速度の遅い車は登坂車線を利用しましょう。(登坂車線は本線車道ではないので、時速50キロメートルに達しない速度で通行してはいけません。)

Ⅳ 禁止事項

1 二輪車の二人乗りの禁止

 高速道路では、大型自動二輪車普通自動二輪車は次の場合、二人乗りをしてはいけません。

 ① 大型自動二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または大型自動二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が、大型自動二輪車普通自動二輪車を運転するとき。

   ただし、20歳以上でかつ普通二輪免許を受けていた期間が3年を経過している場合は二人乗りをすることができます。

 ② 普通自動二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または普通自動二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が普通自動車二輪車を運転するとき。

2 転回(Uターン)、後退または横断の禁止

 本線車道では、転回したり、後退したり中央分離帯を横切ったりしてはいけません。

3 緊急自動車の通行妨害の禁止

 緊急自動車が本線車道へ入ろうとしているときや、本線車道から出ようとしているときは、その通行を妨げてはいけません。

4 駐停車の禁止

 高速道路では次の場合のほかは、駐車や停車をしてはいけません。

① 危険防止などのため一時停止するとき。

② 故障などのため、十分な幅のある路肩や路側帯にやむを得ず駐停車するとき。

③ パーキングエリアやサービスエリアで駐停車するとき。

④ 料金の支払いなどのため停止するとき。

Ⅴ 故障時などの措置

1 路側帯または路肩の利用

 故障その他の理由によりやむを得ない場合に停車または駐車するときは、十分な幅のある路肩、路側帯を利用しましょう

2 故障車の表示

 ① 高速道路で故障、燃料切れ交通事故などにより運転することができなくなったときは、自動車の後方の路上に停止表示器材(停止表示板、停止表示灯)を置き、歩行が困難な場合は車のそばに停止表示灯(紫色のランプ)を置くこともできます。後続車に停止していることが分かるようにしなければなりません。

 ② 停止表示器材を置くときには、発炎筒を使って合図をするなど後続車に十分注意しましょう。また、風の強いときなどに停止表示版などを用いる場合には、倒れたりすることがないよう必要な措置を講じましょう。

 ③ 夜間は停止表示器材の他に、非常点滅表示灯、駐車等または尾灯をつけなければなりません。(昼間において視界が200メートル以下の場合も同じです)

 ④ 修理などが終わり現場を立ち去るときは、停止表示器材を置き忘れないようにしましょう。

3 車の移動及び非常電話の利用

 故障、燃料切れ、交通事故などの理由により運転することができなくなったときは、110番通報で警察に連絡するとともに、近くの非常電話でレッカー車を呼ぶなどして、速やかに安全な場所へ移動させなければなりません。

 また可能であれば、ギアをローカセカンドに入れ、セルモーターを使って路側帯や路肩へ移動させましょう(ただし、オートマチック車及びクラッチスタートシステム車には使用できません)。

 二輪車は後続車に十分注意し、路側帯や路肩へ移動させましょう。

4 転落、飛散物の除去

 高速道路上は危険ですから、荷物が転落、飛散したため、そのものを除去するなど必要な措置をとるときには、110番通報で警察に連絡するとともに、非常電話を利用して、荷物の除去の依頼などをしましょう。

5 避難

 高速道路上で運転することができなくなった車にとどまることは、後続車が衝突する交通事故が発生するおそれが大きく、大変危険です。必要な危険防止措置をとった後は、車に残らずガードレールの外側などの安全な場所に避難しましょう。

Ⅵ 高速道路利用上の心得

1 高速道路の走行は、一般道路の走行に比べ、走行感覚が全く違うばかりでなく、目に見えない大きな危険が潜んでいます。したがって、高速走行をするときは高速道路のにおけるルールやマナーはもちろん、安全な高速走行に必要な知識を十分身につけることが大切です。

 ① 車の点検

  高速道路を通行する場合は、特に次の点検をしなければなりません。高速道路で、燃料、冷却水、エンジンオイルの不足により、停止することのないようにしなければなりません。

 ・燃料の量が十分であるか

 ・冷却水の量が規定の範囲内にあるか

 ・ラジエータキャップが確実に閉まっているか

 ・エンジンオイルの量が適当であるか

 ・ファンベルトの張り具合が適当であるか、損傷がないか

 ・タイヤの空気圧が適当であるか(高速道路を走行するときは、空気圧をやや高めにするとよい)

 ・タイヤの溝(みぞ)の深さが十分であるか

 ② 積み荷の点検

  高速で走行すると、荷物が転落、飛散しやすくなるので、高速道路を通行するときは、前もって荷物が転落、飛散しないように点検し、荷物を積み直すなど必要な措置を取らなければなりません。

 ③ 停止表示器材の用意

  高速道路上で故障などによって停止するときは、停止していることを表示する停止表示器材を置かなければなりませんので、事前に準備しておきましょう。

  停止表示器材は努めてTSマークの付いたものを使いましょう。

2 高速道路の特徴

 高速道路は一般道路に比べ、その施設などにいろいろと特徴がありますので、あらかじめ理解しておく必要があります。

 ① インターチェンジ(IC)・・・高速道路の出入り口です

 ② サービスエリア(SA)・・・約50キロメートルごとにあり、トイレ、ガソリンスタンド、売店、食堂などがあります。

 ③ パーキングエリア(PA)・・・約15キロメートルごとにあり、トイレ、自動販売機などがあります。

 ④ 非常電話・・・おおむね1キロメートルごと(トンネル内は200メートルごと)の路肩に設置してあり、交通事故、故障のときなどに利用します。

 ⑤ ゲート・・・通行券の受け取り通行料金の支払いをするところです。ETC専用のものもあります。

Ⅶ 走行計画の立て方

 ① 無理のない運転計画

  長時間連続しての運転は危険です。2時間に1回は休憩を取るゆとりのある運転計画を立てましょう。

 ② 正しい運転姿勢

  シートベルトは正しく着用しましょう。また、同乗者にも必ずシートベルトを着用させなければなりません

 ③ 高速催眠現象

  高速道路は刺激が少なく、道路が単調なため眠気を催しやすくなります。あくびが出る、まぶたが重くなってきたら休憩をしましょう。また高速道路を利用する前日は十分な睡眠を取るように心がけましょう。

 ④ 案内標識のあらまし

  案内標識は緑色です。方向や方面を前もって見ておき、出口付近や分岐点で慌てないようにしておきましょう。

 ⑤ 交通状況の確認

  高速道路に入る前に、ウェブページやラジオの交通情報などで通行止めや迂回路などを確認すること、またトンネル内は位置情報が使用できませんので、ご注意ください。

Ⅷ 本線車道への進入

1 インターチェンジ(IC)入り口での注意事項

 一般道路からインターチェンジに入るときは速度を十分に落としましょう。

 ① ゲートの確認

  ゲートの手前では、進路変更に寄る接触事故や追突事故が多いので、車の流れに注意しながら目的地に近い入口を利用するようにしましょう。その際に、合図を積極的に活用しましょう。

 ② ブースへの進入

  青信号の点いているブースに進入します。ETC(ノンストップ自動料金収受システム)を備えている車両は、カードの挿入の確認と専用の入口を利用します。

  もし、入口を間違えたりゲートが開かなかった場合は、後退は禁止されています。係の人の誘導を待ちましょう。

 ③ 通行券の受け取り

  一般の料金所(ブース)では必ず一時停止し、係の人または通行自動発券機から通行券を受け取ります。通行券を受け取りやすいように、ブースから離れすぎないようにしましょう。ETCを備えている車両はノンストップ(時速20キロ以下)で通過することができます。

2 本線車道への進入時の注意事項

 ① 行き先の確認

  ゲートを通過したら、案内標識を確認し進入方向を間違えないようにしましょう。

 ② ランプウェイ(接続道路)の走行

  ランプウェイは本線ではありません。制限速度を守って走行しましょう。

 ③ 本線車道への合流

  本線車道に入ろうとする場合で、加速車線があるときは、加速車線を通行して十分に加速しなければなりません。また、本線車道へ入ろうとするときは、本線車道を通行している車の進行を妨げてはなりません

Ⅸ 本線車道での走行

1 走行上の注意事項

 ① 急ブレーキの回避

  高速走行中に急ブレーキを掛けることは大変危険です。ブレーキを掛けるときは、アクセルを緩めてから一段低いギアに落とし。エンジンブレーキを使用するとともに、フットブレーキ数回に分けて踏みましょう(ポンピングブレーキ)。また二輪車の急ブレーキは、転倒につながる危険性があるので、早めに速度を落としましょう。

 ② 急ハンドルの回避

  高速走行中の急ハンドルは避けましょう。二輪車も同様に転倒の危険があります。早めの交通状況を確認しておきましょう。

 ③ トンネル進入時の注意

  高速でトンネルに進入すると、視力が急激に低下するのでトンネルに入る前に速度を落としておきましょう。

 ④ インターチェンジなどの付近を走行するときの注意

  ・加速車線から合流してくる車両の有無を確認しておく

  ・合流してくる車両の速度と進路を読み取り、そのままの速度で通行するのか、追い越し車線に入って進路を譲るのか、減速して進路を譲るのか見きわめます。

 ⑤ 疲労時の措置

  走行中に疲れを感じたり、眠気をもよおした際には最寄りのパーキングエリアやサービスエリアを利用して休憩しましょう。仮眠をとった直後の運転は危険なので少し間隔を空けてから運転を再開しましょう。

 ⑥ 夜間走行などの注意

  原則、前照灯は上向きで道路上の危険を早く発見しましょう。対向車や照明で明るい時は下向きに切り替えます。

 ⑦ 道路情報板の活用

  通行止めや交通事故、逆走車の情報などは高速道路に設置してある情報板を見て、注意して走行しましょう。 

2 追い越し時の注意事項

 高速道路での追い越しは危険を伴いますので、できるだけしないようにしましょう。やむを得ず追い越しをする場合には、次のことに注意しましょう。

 ① バックミラーで後方や追い越す車の前方を確認しておく

 ② 安全であれば右の方向指示器を操作する

 ③ 右のバックミラー、死角は目視をして約3秒後、進路を右に変える

 ④ 速度は落とさずにルームミラーに追い越した車が映ったのを確認したら、左の進路変更の合図を出す

 ⑤ バックミラーと目視で安全が確認できたら、約3秒後左に進路を変える

3 天候などに応じた適切な運転

 ① 雨天時などの運転

  雨や雪、霧などの運転は視界を悪くします。また路面が滑りやすくなるので、車間距離は晴れている日よりも空けて、速度も控えめに運転しましょう。

  濡れた路面で溝のないすり減ったタイヤで、わだち(タイヤの通った跡)部分を高速走行をすると、ハイドロプレーニング(水上滑走)現象が起きやすくなります。

 ② 強風時の運転

  トンネルを出た直後や、橋の上で強い横風を受け、ハンドルを取られることがあり大変危険です。吹き流しの状態を確認しておきましょう。

 ③ 夜間の運転

  夜間の高速走行は視界が狭くなり、速度感覚が鈍くなり速度を出しがちになるので、時々速度計を確かめましょう。

Ⅹ 本線車道からの離脱

1 本線車道から離脱時の注意事項

 高速走行を続けた後はかなり速度感覚がマヒしています。ランプウェイ(接続道路)に入ってから、急ハンドルや急ブレーキとならないようにしましょう。

 ① 出口の案内標識200メートル手前になったら、走行車線に戻りましょう。

 ② 出口の標識が出てきたら、早めに合図を出しましょう。本線では急ブレーキは禁止されていますので、減速車線に入ってから規制標識の速度まで速度計を見て減速します。

 ③ ランプウェイはカーブがきついところもあります。速度を十分に落とし、確実なハンドル操作をします。

2 インターチェンジ(出口)の注意事項

 ゲートの手前では、追突事故が多いので十分注意しましょう。ブースを出た後の進路に近いゲートを選びましょう。

3 一般道路に応じた速度での走行

 高速道路から一般道路に出てしばらくの間は、高速走行の感覚が残っていて、ついつい速度を出し過ぎたり、追突しそうになる場合がありますので注意してください。

仮免学科試験対策「車の通行するところ、車が通行してはいけないところ」②【有料級】

Ⅰ【車の通行するところ】

1 車道通行の原則(基本的なきまり)と例外(基本に合わないこと)

 歩道と車道の区別のあるところでは、車(自動車、軽車両)は車道を通行しなければなりません。

 歩道に「自転車及び歩行者専用」の標識があれば、歩道を通行することができますが、車道寄りを通行しましょう。また歩行者の通行を邪魔するようなことがあれば、自転車から降りて押して歩きましょう。自転車は路側帯を通行することができますが、車道寄りを通行しましょう。

 歩道や路側帯は自動車は通行(直進)することはできませんが、道路に面した場所(店舗の駐車場、ガソリンスタンドなど)に出入りするために歩道や路側帯を横切ることはできます。その場合、歩道や路側帯を横切る場合、必ず一時停止しなければなりません

 軽車両(自転車、リヤカー、荷車など)は路側帯(白い線で車道と区分された帯状の道路の端の部分)を通行することができます。しかし、白の2本線の実線のある路側帯(歩行者用路側帯)は通行することができません。

 エンジンを止めた二輪車は歩道を押して通行することができます。エンジンを掛けたまま、他の車(リヤカー)をけん引(引いている)場合、側車(サイドカー)付きの二輪車は、歩道を通行することはできません。歩道(車道よりも1段高くなっている、もしくはガードレールなどで車道と区別されている道路の端の部分)と車道の間に引かれている白の実線を「車道外側線(しゃどう がいそくせん)」といいます。車道外側線と歩道の間も車道なので、通常この部分を自転車などの軽車両は通行します。また、自動車は左折する時左端に寄せて、内輪差に注意しながら車道外側線をまたいで左折することができます。(巻き込み防止にもなります)

 

2 左側通行の原則(基本的なきまり)と例外(基本に合わないこと)

 車(車両)は道路の中央から左側部分を通行しなければなりません(日本は左側通行、韓国や中国は右側通行です。左側通行は世界でも5カ国くらいです)。中央線(センターライン)があるときは、その中央線(※片側に寄っている場合や、時間帯によって移動する中央線もあります)から左の部分を通行しなければなりません。

 例外として中央から右の部分に車の一部または全部はみ出して通行することができます。はみ出し方はできるだけ少なくなるようにします。

 「一方通行」となっているとき

 左側部分の幅が十分でないとき(道幅がかなり狭いとき)

 道路工事のため左側部分だけでは通行するのに十分な幅でないとき

 左側部分の幅が、6メートル未満(中央線が途切れ途切れの破線になっている中央線)の見通しのよい道路で、他の車を追い越そうとするとき(しかしながらはみ出しはできるだけ少なくする)。

 勾配の急な曲がり角付近で「右側通行」の標示があるとき(この場合でも、対向車に十分注意する)。

3 車両通行帯(車線・レーン)のない道路における通行

 車両通行帯のない道路では、自動車と原動機付自転車(ミニバイク)は道路の左側(ひだりがわ)に寄り、軽車両は左端(ひだりはし)に寄って通行する。

4 車両通行帯のある道路における通行

 車(車両)は同一(おなじ)方向に2つの車両通行帯(つまり、2車線)があるときは、左側の車両通行帯(車線・レーン)を通行しなければなりません(〜しなければならないという書き方は義務となるので、守らないと違反となります。ちなみに、〜しましょうや〜したほうがよいという表現は、守らなくても違反になりません)。

 自動車は同一方向に3つ以上の車両通行帯(つまり、3車線)があるときは、最も右側(中央寄り)の通行帯は追い越しのために空けておき、それ以外の車両通行帯を空けておきます。この場合、速度の遅い車が左側、速度が速くなるに従って順次、右側の車両通行帯を通行します(この場合でも法定速度や規制速度を超えてはいけません)。

 車(車両)は車両通行帯のある道路で追い越しをするときは、車両通行帯のすぐ右側(直近の右側)の車両通行帯を通行しなければなりません。

5 不必要な車線変更の禁止

 追い越しなど(追い越しや追い抜き)のやむを得ない場合を除き、通行帯からはみ出したり、2つの通行帯をまたがって通行してはいけません。同一の(同じ)車両通行帯を通行し、車両通行帯(車線・レーン)をみだりに(右に左に、正当な理由がないのに)変えて通行してはいけません。(正当な理由とは、右左折や危険防止や警察官の命令など)

 

Ⅱ 車が通行してはいけないところ

1 標識・標示による通行禁止

 「通行止め」「車両通行止め」「車両進入禁止」これらの標識は必ず覚えましょう。いずれも車は通行できません。「通行止め」は歩行者も通行できません。ちなみに「通行」とは「直進」と考えて構いません。

2 歩道・路側帯などの通行禁止と例外

 自動車や原動機付自転車は、歩道や路側帯、自転車道を通行してはいけません。しかし、道路に面した場所(駐車場や自宅の車庫など)に出入りするために横切ることはできます。

 歩道や路側帯を横切る場合、歩行者がいてもいなくても横切る前に一時停止しなければなりません。

 車は歩道を通行してはいけません(原則)。しかし、沿道に車庫を持つ車などで特に通行を認められた車だけは通行できます(例外)。この場合、特に歩行者に注意して徐行しなければなりません(条件)。緊急自動車、郵便車、清掃用の車は禁止の対象から除外されます。

 自動車(二輪車を除く)は歩道や路側帯のない道路を通行するときは、路肩(道路の端から0.5mの部分)にはみ出して通行してはいけません。

 車は軌道敷内(路面電車が走行する部分)を通行してはいけません(原則)。しかし、次の場合は通行することができます(例外)。

 左折、右折、転回(Uターン)、横断のために横切るとき

 危険防止のためやむを得ない(どうしようもない)とき

 左側部分の道幅が車が通行するのに十分でない(とくに狭い)とき

 道路工事や道路損壊などのため、左側部分が通行できないとき

※基本的に軌道敷は道路の中央に設けられています。

Ⅲ 交通状況による進入禁止

  交通が混雑していて交差点内で止まってしまう恐れがあるときは、前方の信号が青でも交差点に入ってはいけません。特に大型車の後ろを走っているときは、信号の見える位置を走行しましょう。

  「停止禁止部分(緊急自動車などの出入り口に設けられている標示で、通行はできるが停止してはいけない標示)」のある場所で、停止してしまう恐れのある時はその場所に入ってはいけません。

  踏切や横断歩道、自転車横断帯(道路を横切る部分)で身動きが取れなくなってしまう恐れがあるときはこれらの場所に入ってはいけません。

本免学科試験対策1【有料級】「死角と運転」

 死角(運転席から見えない部分)と運転

1 二輪車から、四輪車の見え方

 四輪の運転者は、二輪の運転者を軽視する(軽く見る)傾向があります(二輪車は残念ながらマイナーな乗り物です。四輪運転者の中には、原動機付自転車と同じような速度と思っている方もいますが、実際は四輪よりも車が軽いので、スポーツカーよりも速度が出ます)。また、車体が小さいために、見落とされたり、距離感を見誤る傾向があります。

二輪運転者の注意点

 ・四輪車の死角(運転席から見えない部分)に入らないようにします

 ・必要な距離を確保するなど、四輪運転者が気づきやすい位置を走行します。

 ・右後方の交通状況を十分確かめます(二輪車にも当然死角があります)。

四輪運転者の注意点

 ・二輪車も同じく簡単には停止できません(停止距離)。

 ・二輪車は死角(運転席から見ない部分)に入りやすく、その存在に気づきにくいので進路変更などをするときは十分安全確認をします。

 ・二輪車は車体が小さいため、速度が遅く感じたり、距離が実際より遠くに見えたりします

2 死角(しかく)の事例

 無事故運転者は、死角となっているところに危険がないかを探り、常に慎重な運転をしています。しかし、事故を起こした運転者のいいわけを聞くと、

 ① 駐車車両のかげに歩行者がいるとは思わなかった

 ② カーブで対向車が来るとは思わなかった

 ③ 交差点で右方(右)から車が来るとは思わなかった

 など、危険を予測せず先入観で他の交通はないものと自分勝手な判断をしています。視野に入らない交通、今見えていない交通にも注意を向け、本当に予測すべき交通がないのか十分に確認する必要があります(~かもしれない運転)。

3 自動車自体の死角

 すべての自動車には死角(運転席から見えない部分)があります。車体が大きくなればなるほど死角は増えます。運転席に座る前に死角になる部分を確かめてから乗車するようにしましょう。

4 駐車車両がつくる死角

 ① 駐停車車両には必ず死角となる部分があります。特に両側に駐停車車両がある場合は、両側に死角ができ、歩行者の発見も困難になります。運転者な両側に注意を払わなければなりません。

 ② 連続して駐停車車両がある場合、死角となる部分が広範囲に増え、危険度も高くなります。

 ③ 幼児は身長が低いために、死角に入りやすくなります(特に後退時は、後退する前に後方の安全を確かめ、窓を開けて耳でも確認する)。

5 交差点での死角

 ① 左方向の死角

  特に二輪運転者は左に寄って走行しやすいので、左方向から来る車の発見が遅れる状況にあります。

  見通しの悪い交差点では、必要に応じて一時停止や徐行(義務)かつ窓を開けるなど、安全を十分に確かめてから進行しましょう。

 ② 右折車の死角

  交差点で右折する場合、対向車のかげに死角ができ、死角の中にいる二輪車に気づかない場合があります(右直事故や直右事故)。

 ③ ショートカット(省略)走行による死角

  交差点を右折する場合、ショートカット走行をすると右方向の死角を大きくし、危険性が高くなります。交差点の中心のすぐ内側(直近の内側)を徐行します

6 カーブがつくる死角

 見通しの悪いカーブほど死角部分が広範囲になります。また、同じカーブでも障害物があるかどうかで死角の範囲が広範囲になります。追い越しはやめましょう。

7 防衛的運転方法(自分の身を守る)

 ① 危険に備えた速度

  万が一に備え、危険に対応できる速度で走りましょう。

 ② 適切な走行ポジション(位置取り)

  相手からも見えやすい位置を走りましょう。

8 車両間の意思疎通の方法

 使い方が本来の意味とは異なります。

 ① 交差点でのパッシング(ライトの明滅)

  速度や状況によって、行かせてもらえるのか(譲っているのか)、対向車が先に通り過ぎるのか、意味が異なるので、十分に確かめましょう。

 ② ハザードランプ非常点滅表示灯)の点灯

  高速道路などでは、後続車に渋滞を知らせるときに使用します。また道を譲ってもらったときに、感謝を表すために使用することがあります。

 ③ 単路での左ウィンカー

  「先に行ってください」の意味があります。対向車に十分に注意して追い越しましょう。

 ④ 前照灯の切り替え

  夜間など見通しの悪い交差点を通過するときに、低速にしながら前照灯の切り替えを行うことで、相手に自分の存在を知らせます。また狭い道などで道を譲る場合に消灯する場合があります。場所や状況を考えて通行しましょう。

本免学科試験対策【有料級】「二輪車の特性、乗車姿勢と走行の仕方」

二輪車の特性、乗車姿勢と走行の仕方

1 二輪車の特性

 二輪車は、体で安定を保ちながら走り、停止すれば安定を失うという構造上の特性を持っています。

 ① 重心と安定性

  人が二輪車に乗ると、人車一体(じんしゃいったい)の重心ができます。この人車一体の重心からの重力と遠心力を合わせた力がタイヤの接地点にある状態にあるとき、二輪車の安定走行が可能です。したがって、人車一体の重心が一方に片寄るとハンドルを取られたり、ゆるいカーブで転倒したりします。

 ② 乗車姿勢と操縦性

  安定して走行するためには、車の変化に合わせて重心を移動させることです。上り坂では前輪の浮き上がりを防ぐため、前傾姿勢を取り、重心を前に移動します。反対に下り坂では、腰を引いて腕を伸ばし、後ろに重心を移動します。

  悪路では中腰姿勢を取り車の変化に合わせて、重心の移動をスムーズにします。

 ③ AT(オートマチック・トランスミッション二輪車の特性

 ・スクータータイプの二輪車ホイールベース(前輪の接地面と後輪の接地面の間隔)がMT(マニュアル・トランスミッション二輪車のそれと比較して長いので、小回りが難しくニーグリップ(燃料タンクを両ひざで挟むこと)ができないので、安定した運転姿勢を維持しにくい。

 ・AT二輪車の大半で採用されているCVT(無段変速装置)は低速時に、エンジンの動力がタイヤに伝わりにくいので転倒しやすく、エンジンブレーキ(アクセル・グリップをゆるめることで、ブレーキが掛かったように遅くなること)が弱い。

 ・急激なアクセル・グリップの操作は急発進につながり危険。

 

2 正しい乗車姿勢

 正しい乗車姿勢をとることが、走行中の重心を安定させる秘けつです。運転しやすい正しい乗車姿勢をとりましょう。

【MT二輪車

 ① 背筋を伸ばし視線は先の方に向ける。

 ② 手首を下げて、ハンドルを前に押すようなつもりでアクセル・グリップを軽く握る。

 ③ 肩の余分な力を抜き、ひじをわずかに曲げる

 ④ ステップに土踏まずを乗せて、足の裏が地面にほぼ水平となるようにする。また足先はまっすぐか、ハの字になるように前方に向けて、燃料タンクを両ひざではさむ(ニーグリップ)。

 【AT二輪車

 ① 両肩および背筋の余分な力を抜き、視線は前方に向ける。

 ② 両腕の余分な力を抜き、ひじにゆとりをもたせる。

 ③ 手はアクセル・グリップの中央を持ち、手首に角度を持たせる。

 ④ 前過ぎたり、後ろ過ぎたりしないようにシートに着座する。

 ⑤ ひざが外に開かないように、自然に曲げる。

 ⑥ ステップボードから足がはみ出さないように乗せ、足先をまっすぐ向ける。

【車種の選び方】

 ① 二輪車を選ぶときは、体格に合った車種を選ぶようにし次のことができるようにしましょう。

 ・平地でセンタースタンドを立てることが楽にできること。

 ・二輪車にまたがったとき、両足のつま先が地面に届くこと。

 ・8の字に押して歩くこと(とりまわし)が完全にできること。

 ② 二人乗りをするときは、後部座席にゆとりのあるものを選びましょう。

Ⅲ 走行のしかた

1 走行位置のとり方

 二輪車は、速度が低く、遠くにいるように感じられ、また、見落とされやすいので四輪車の死角に入らない位置を選んで走行しましょう。

 また二輪車は転倒を避けるために、道路の凹凸や障害物を避けて走行するため、

 ・走行車線上の近くを見る傾向がある。

 ・道路の左側前方を注視する(2秒以上見る)傾向がある。

など、四輪運転中に比べて視界が狭くなりがちです。意識して遠くの前方を視野に入れるように心がけましょう。さらに、運転中に比べて後方の情報を取る量が少なくなりますので、積極的に後方の情報を取りましょう。

2 カーブ走行の仕方

 ① カーブに近づくときは、その手前の直線部分であらかじめ速度を落とし、カーブの途中では、クラッチ(動力)を切らないで、車輪にエンジンの力をかけて走行しましょう。

 ② 曲がるときはハンドルを切るのではなく、車体を傾ける(バンクさせる)ことによって自然に曲がるようにしましょう。

 ③ 曲がり角やカーブでは追い越しをしてはいけません。

Ⅳ 二人乗りをする時の心得

 二人乗りをするときは一人乗りの運転に習熟してからするようにしましょう。

1 二人乗りの運転特性

 ① 重量が増える分、加速力は小さくなり、遠心力や慣性力は大きくなる、また、重心は後方へ移動し高くなる。

 ② 運転者と同乗車が一体とならないと転倒のリスクが高くなります。加速時には後ろに引っ張られるようになり、急な減速時には前に押し出されるような動きになります。また、カーブを曲がるときは傾きを同乗者が恐れて体を起こし、また急激に倒しこむような動きをすることがあるので、乗せる前にアドバイスをしましょう。

2 二人乗りの禁止

 次の場合には二人乗りをしてはいけません。

 ① 大型自動二輪車普通自動二輪車で後部座席が無いものや、原動機付自転車を運転するとき。

 ② 大型自動二輪免許を受けて1年を経過していない者が、大型自動二輪車または普通自動二輪車を運転するとき。ただし、普通二輪免許を受けて1年経過している場合は二人乗りをすることができます。

 ③ 普通二輪免許を受けて1年を経過していない者が普通自動二輪車を運転するとき

 ④ 大型二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または、大型二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が、高速道路で大型自動2輪車または普通自動二輪車を運転するとき。ただし、20歳以上でかつ、普通二輪免許を受けていた期間が3年を経過している場合は、二人乗りをすることができます。

 ⑤ 普通二輪免許を受けた者で、20歳未満の者または、普通二輪免許を受けていた期間が3年未満の者が、高速道路で普通自動二輪車を運転するとき。

Ⅴ 速度と衝撃力

 交通事故の大きさは、車が衝突したときに相手に与えたり、自分が受けたりする衝撃力の大きさに関係します。

 衝撃力は速度と重量に応じて大きくなり、また、固いものに瞬間的にぶつかるほど衝撃力は大きくなります。例えば、時速60キロメートルでコンクリートの壁の衝突したときは、約14メートルの高さ(ビルの5階程度)から落ちた時と同じ程度の衝撃力を受けます。

 車が衝突すると、運動エネルギーによって、その車や衝突した相手の物を破壊したり、跳ね飛ばしたりします。この運動エネルギーは、車の速度の2乗に比例して大きくなるので、速度が高ければ高いほど衝突による被害は大きくなります。

 高速道路を運転するときは特に注意しましょう。

 

仮免学科試験対策「交差点の通行」【有料級】

 交差点やその付近は交通事故が最も起きやすい場所(交通事故の約半数、市街地だと約6割が交差点やその付近)です。交通事故に遭(あ)わないためにも、正しい通行方法を理解しましょう。出題率も高めです。

1 交差点とは?その付近とは?

 交差点とは、車道と車道が交わる最も事故の起きやすい場所です。横断歩道がある交差点では、横断歩道に囲まれた部分です。

 その付近とは、交差点から約30メートル部分を指します。

2 交差点の左折

  左折しようとする時は、あらかじめ(交差点の30メートル手前までに)できるだけ(※内輪差を考慮しながら)道路の左に寄り、交差点の側端(角)に沿って徐行(車がすぐに停止できるような速度で進行)しながら通行しなければなりません。

 ※内輪差とは・・・車が右折や左折をする場合に前輪よりも後輪が内側を通ることによる前輪と後輪の軌跡(通った跡)の差。普通乗用車で約1メートル。車が大きくなればかなるほど、内輪差も大きくなる。つまり、あらかじめできるだけ道路の左端約1メートルまで寄せる(2輪車の巻き込み防止措置をする)必要がある。

3 交差点の右折

 右折をしようとする時は、あらかじめ(交差点の30メートル手前までに)できるだけ(中央線をはみ出さない程度に)道路の中央に寄り、交差点のすぐ(直近の)内側を徐行(すぐに停止できるような速度で進行)しながら通行しなければなりません。ただし、原動機付自転車が2段階の右折方法により右折しようとする場合は別です。

4 直進車、左折車の優先

 右折しようとする場合に、その交差点で直進か左折をする車や路面電車があるときは自分の車が先に入っていても、その進行を妨げて(急ブレーキや急ハンドルを掛けさせてしまうような邪魔をして)はいけません。

 

5 交差点の進入禁止

 標識によって直進や左折などの進行方向が指定されている交差点では、その指定された方向にしか進行してはいけません。前方の交通が混雑しているため交差点内で止まってしまい、交差する方向の車の交通を妨げる(急ブレーキや急ハンドルを掛けさせてしまうような邪魔をしてしまう)おそれ(心配)のあるときは、前方の信号が青でも交差点に入ってはいけません

6 交通整理の行われていない(信号機のない)交差点での通行方法

 交差する道路が優先道路である(標識や標示で指定されている場合や100%道幅が広い)ときは徐行するとともに、交差する道路を通行する車や路面電車の通行を妨げて(急ブレーキや急ハンドルを掛けさせてしまうような邪魔をして)はいけません。

 道幅が同じような(誰に聞いても同じような)道路の交差点では、路面電車左からくる車があるときは、その路面電車や車の進行を妨げて(急ブレーキや急ハンドルで避けさせてしまうような邪魔して)はいけません。「左方優先(さほうゆうせん)」

 「一時停止」の標識があるときは、停止線の直前(停止線がない時は交差点の直前)で一時停止をするとともに、交差する道路を通行する路面電車や車の進行を妨げて(急ブレーキや急ハンドルで避けさせてしまうような邪魔をして)はいけません。進行方向に赤色の点滅信号があるときも同じです。

 進行方向に黄の点滅信号があるときは、ほかの交通に注意して進行することができます(注意すれば徐行しなくてもよい)。

 

仮免学科試験対策「オートマチック車などの運転」【有料級】

Ⅰ オートマチック車の運転

 オートマチック車は、マニュアル車と運転の方法が異なるところがあり、それを知らないと思いがけない事故を起こすことがあるので注意しましょう。

1 運転にあたっての心構え

 オートマチック車やオートマチック2輪車の運転には、クラッチ操作がいらないので、その分操作の負担が軽減され、運転が楽になりますが、安易な気持ちで取り扱ってはいけません

 オートマチック車やオートマチック2輪車の運転の基本を理解し、正確に操作することが安全運転のために必要です。

 

2 4輪車の場合

 ① エンジンの始動

  a エンジンを始動する前に、ブレーキペダルを踏んでその位置を確認し、アクセルペダルの位置を目で見て確認しましょう。

  b ハンドブレーキがかかっており、チェンジレバーがPの位置にあることを確認したうえで、ブレーキペダルを踏み、エンジンを始動しましょう。

 ② 発進

  以下の順で発進しましょう。

  a ブレーキペダルをしっかりと踏んだまま、チェンジレバーを前進のときはD(ドライブ)に、後退のときはR(リバース)に入れ、その位置が間違っていないことを目で見て確認します。

  b ハンドブレーキ(駐車ブレーキ)を戻します。

  c ブレーキペダルを徐々に放します(クリープ現象により動き出します)。

  d アクセルペダルを静かに踏んで発進します。ブレーキペダルをしっかり踏んでチェンジレバーを操作しないと、急発進したり、突然後退したりすることがあります。

 なお、エンジン始動直後やエアコン作動時は、エンジンの回転数が高くなり、急発進する危険がありますので、ブレーキペダルを特にしっかり踏みましょう。

 ③ 交差点などで停止したとき

  a 停止中は、必ずブレーキペダルをしっかり踏んでおき、念のためハンドブレーキ(駐車ブレーキ)もかけておきましょう。

  b 停止時間が長くなりそうなときは、チェンジレバーをN(ニュートラル)に入れておきましょう(発進の際にはチェンジレバーを確認しておきます)。

  c ブレーキペダルをしっかり踏んでおかないと、アクセルペダルを踏まなくても自動車がゆっくり動き出し(※クリープ現象)、追突などの思わぬ事故を引き起こすことがありますので注意しましょう。※クリープ・・・這(は)う、(赤ちゃんが)ハイハイする。

 ④ 坂道を下るとき

  長い下り坂や急な下り坂では、チェンジレバーを2(セカンド)かLまたは1(ロー)に入れ、(シフトダウンによる)※エンジンブレーキを活用しましょう。

  ※エンジンブレーキは2種類あります。踏んでいるアクセルペダルから足を離すこと(オートマチック車はほとんど利かない)とシフトダウンによるものです。Lまたは1が最も強く作用します。

  長い下り坂でフットブレーキをひんぱんに使いすぎると、急にブレーキが利かなくなることがあり危険です(フェード現象、ベーパーロック現象)。

 ⑤ 駐車

  a 駐車の際には、ブレーキペダルを踏んだままハンドブレーキ(駐車ブレーキ)を確実にかけてから、チェンジレバーをP(パーキング)にに入れましょう。

  b 自動車が完全に停止しないうちにチェンジレバーをP(パーキング)に入れるのはやめましょう。

 「キックダウン」・・・アクセルペダルをけり出すように力いっぱい踏み込むと、エンジン音が高くなり、急加速すること。主に、高速道路において、本線車道へ合流するときや上り坂で失速したときに使用する。

 ② AT2輪車(スクーター)の場合

  a 発進

   クラッチ操作がいらない分、スロットル(アクセル・グリップ)を急に回転させると急発進する危険性がありますので、注意しましょう。

  b 低速で走行するとき

   オートマチック2輪車に無段変速装置が採用されている場合、エンジンの回転数が低いときには、車輪にエンジンの力が伝わりにくい特性があります。このため低速で走行している際に、スロットル(アクセル・グリップ)を完全に戻すと、車輪にエンジンの力が伝わらくなり、安定を失うことがあるので注意しましょう。

Ⅱ 先進安全自動車(ASV)の運転

 先進安全自動車(ASV)は、先進技術を利用して運転者の安全運転を支援するシステムが搭載された自動車ですが、このシステムは例えば、一定以上の速度で走行している場合には、適切に作動しない場合があるなどの限界があります。自動運行装置とは異なり、運転者が絶えず周囲の状況を確認しながら必要な運転操作を行うことを前提とした運転支援技術ですので、その限界や注意点を正しく理解し、その技術を過信せずに運転しましょう。

Ⅲ 自動運転車

 自動運転車は自動運行装置(使用条件内では運転者の操縦に必要な認知、予測、判断及び操作の能力を全て代替する機能を有する装置をいいます)が搭載された自動車をいいます。

 ① 運転に当たっての心構え

  自動運行装置を使って運転する場合であっても、運転者として責任を持って安全運転をしなければなりません。自動運行装置を使って運連する際には、その自動運行装置の使用条件の内容、性能及び使用方法を正しく理解し、過信せずに使って運転しましょう。

 ② 使用条件外での自動運行装置を使った運転の禁止

  使用条件外では、自動運行装置を使って運転してはいけません。

 ③ 自動運行装置を使って運転する場合の遵守事項

  自動運行装置を使って運転しているときは、自動運行装置から発せられる運転操作の引き継ぎ要請や自動運転車の異常を直ちに認知し、かつ運転操作を引き継ぐことができる状態でいなければなりません。

 ④ 運転操作の引き継ぎ

  自動運行装置を使って運転しているときは、自動運行装置から発せられる運転操作の引き継ぎ要請や自動運転車の異常を認知したときは、直ちに周囲の状況を確認して必要な運転操作を始めなければなりません。

 ⑤ 安全運転を支援するシステムを使った運転

  自動運転車は、自動運行装置のほかに運転者の安全運転を支援するシステムを搭載している場合があります。自動運行装置と、運転者の安全運転を支援するシステムではそれぞれ性能、使用方法などが異なります。

  自動運転車を運転する場合には、作動している装置、システムを常に把握し、過信することなく、適切に運転しましょう。